今年も本命ドジャースの対抗馬として評価されていたが、予想外の不振で上位に一度も顔を
出すこともなく、5位で終わってしまった。8月10日にはビル・バードン監督のクビが飛ぶ
という散々なシーズンとなってしまった。
開幕ダッシュに失敗したのがつまづきのはじまり。
エースのノーラン・ライアンが開幕戦でKOされてからズルズルと4連敗。投手王国といわれている
大黒柱のスランプが伝染してしまった形になってしまい、昨年9勝のアル・ネッパーもさっぱり。
おまけに、リリーフエースのジョー・サンビートがヒジを痛め、わずか9試合に登板したのみ。
さらに、ドン・サットンがトレードを希望し続けて、投手陣全体にギクシャクしたムードをかもし
出したのも事実である。
それでもなんとか頑張ったのは、17勝をマークした37歳のジョー・ニークロくらい。ライアンも
最終的には16勝をあげたが、はずみをつける大事な出足でつまずいたのはいただけない。
チーム防御率3・42はリーグ4位の成績だが、前半から中盤にかけての出来が悪すぎた。
投高打低の投がダメなら、打がなんとかしなければならないのだが、例年通りの弱体打撃陣は
今年も改善されなかった。
その中で、レッズから移籍のレイ・ナイトが・294で交換相手のセデノの穴を充分に埋め、さらに
チームリーダーの役割も果たした。また、シェーン・レイノルズの故障でチャンスをつかんだディッキー・ソンが
一番打者として・276、10三塁打、37盗塁の好成績を残したのが収穫となった。
しかし、パイレーツからFAで獲った小兵フィル・ガーナーを四番にすえなければならなかったのは、
いかに打線が貧弱だったかを裏付ける形となった。
チーム打率は・274でメッツとともに11位タイ。本塁打74、得点569はいずれも11位と
どこからみても貧弱打線だった。
救いといえば、一昨年静脈りゅうで倒れたJR・リチャードが9月に復帰したこと。登板はしな
かったが来季に望みがつながった。平均年齢がこの21年で初めて30歳を越え、新旧交代が
求められるシーズンとなった。
★タイトルホルダー
なし
★月間MVP
なし
★月間MVP投手
8月 ノーラン・ライアン
★週間MVP
なし
★オールスター
レイ・ナイト
★ゴールドグラブ
なし
★ハイ&ロウ
ディッキー・ソン 21試合連続安打ー7月24日〜8月13日(今季ナ・リーグタイ)
1962ー1982年
1579勝1760敗 .473
<記録 きろく キロク>
●ライアンは今年も二ケタ奪三振を10試合記録して、自己の持つ通算記録を145試合に伸ばした。
8月11日のパドレス戦では、7回ケネディに許した1安打のみで自身8度目の1安打試合。
8月31日には、メッツに7回まで安打を許さず六度目のノーヒッターかと期待させたが、
ホッジスに安打を許して夢と終わった。
★まだまだまだチャンスはあるに違いないです。
●打線は、4月21日にドジャースのロイスに1安打、5月26日のエクスポスのリーとリアドン
に2安打に封じられた。ロイスには1回二死からハウが、リーには1回一死からレイノルズが
安打した。これがなければ、13年ぶりの屈辱をうけたかもしれない。
★貧打、ひんだ、だっひんだー!
<ベストオーダー> <先発> <リリーフ>
遊 ディッキー・ソン ジョー・ニークロ デイブ・スミス
右 テリー・プール ノーラン・ライアン フランク・ラコーティ
一 レイ・ナイト バーン・ルール バート・ロバージュ
左 ホセ・クルーズ アル・ネッパー
二 フィル・ガーナー
捕 アラン・アシュビー
中 トニー・スコット
三 アート・ハウ
★アストログッズ!
今年のアストロズの主役はクレメンス。
残念ながら、オールスターでは、1回6失点でKOされました。
今季で引退?本当に?誰にもわかりません。
オススメ度★★★★
現役最高左腕です。
クレメンスと一緒にアストロズを世界一に導けるか?
カーブは芸術品です。オススメ度★★★★
今季の主砲です。オールスターにも出場しました。
97年のドラフト1位入団です。01年の55二塁打、94長打は
スイッチヒッター記録です。
オススメ度★★★★★
89年ドラフト4位でボストン入り。91年にアストロズに移籍して新人王。
94年にMVP,97年、99年に30−30もしています。
残るは、ワールドチャンピオンリングのみ。オススメ度★★★
87年ドラフト1位入団。捕手から二塁、そして外野と度重なるコンバートにも
あっさりこなしてしまうプロ。98年には二塁打と盗塁が50以上という記録を
86年ぶりに記録。絶対のリードオフマン。
オススメ度★★★★★
89年ドラフト20位でトロント入り。92年にメッツに移籍。97年ジャイアンツに移籍。
00年にはMVPを獲得。典型的なフライボール・ヒッターです。
オススメ度★★★