例年通りに出だしが悪かった。9連敗があり、5月末の時点では借金1の5位にいた。
エディー・マレー、アル・バンブリーらの故障とケン・シングルトンの不振で打がダメのところに
ジム・パーマーとアール・ウィーバー監督のいさかいなどのトラブルも噂されていた。
この状態で勝てというほうが無理な状態におちいっていた。
それでも、なんとか調子をあげ、8月中旬からの7連勝と続く13連勝から猛追が始まった。
連勝には安定した投手力が絶対に必要で、「投手力のオリオーズ」の伝統どおりに
今季も5人の投手が10勝以上をあげた。
おととしのサイヤング賞投手のスティーブ・ストーンは6月2日に肩痛のために引退したが
デニス・マルティネスが16勝してチームトップ、パーマーとマイク・フラナガンが15勝で続き
スコット・マクレガーが14勝、先発とリリーフの兼用でサミー・ステュワートが10勝をあげた。
リリーフエースのティピー・マルティネスが8勝16セーブをマークしたものの、チーム防御率が
3.99のリーグ7位では投手陣全体のエンジンのかかりが遅かったといわれても仕方がなかった。
打撃陣では、ケン・シングルトンが.251と初めてといえるスランプにあった以外は、
チーム打率はリーグ6位の.266で特に悪くはなかった。
エディー・マレーが.316、32本塁打、110打点、20勝利打点でチームMVPに輝いている。
新人のカル・リプケンは.264、28本塁打、93打点で新人王に、また、控え組の
ジョン・ローエンスタインとゲイリー・レニキーが二人合わせて45本塁打と爆打をみせた。
しかし、なんといってもハイライトは10月1日からの首位ブリューワーズとの4連戦で
ゲーム差は3。4連勝すれば劇的な逆転優勝になる。
しかも、今季で15年間指揮をとり続けた名将が勇退するのである。負けてしまえば
ユニフォームを脱ぐ。だから負けられないのである。
地元ボルティモアは盛り上がり、その大声援をうけてなんと打線が爆発し、3連勝。
色々な要素がからみあった「世紀の一戦」は最後の最後でブリューワーズの打力の
前に10−2と大敗してしまった。
投打ともに高いレベルの選手を揃えながら、本当にあと一歩が足りなかった事は
悔いの残るシーズンだったのではないだろうか。
★月間MVP
4月 エディー・マレー
★月間MVP投手
7月 ティピー・マルチネス
8月 ジム・パーマー
★週間MVP
4月5日ー18日 エディー・マレー
5月10日ー16日 ジョン・ローエンスタイン
6月21日ー27日 カル・リプケン
7月19日ー25日 ティピー・マルチネス
8月30日ー9月5日 ジム・パーマー
9月20日ー26日 エディー・マレー
★タイトル
ジム・パーマー 勝率1位.750(15勝5敗)
カル・リプケン 新人王(.264、28本塁打、93打点)
★オールスター
エディー・マレー
★ゴールドグラブ
エディー・マレー 一塁手
★クラブハイ&ロウ
1試合最多本塁打ー5 vsデトロイト 7月3日
ダブルヘッダー最多本塁打(2チーム合計)ー8 ボストン(1、4)vsボルティモア(0、3)
1901年ー1982年
5976勝6601敗 .475
<記録 きろく キロク>
●今季、代打本塁打11本で、1961年にヤンキースがつくった
シーズン最多代打本塁打10のア・リーグ記録を更新した。
ちなみに大リーグ記録は1957年のレッズの12本。
ゲーリー・レニキー、ジム・ドワイヤー、テリー・クロウリー、ベニー・アヤラが2本づつ
ダン・フォード、ジョー・ノーラン、ジョン・ローエンスタインが1本づつで7人で達成した。
代打本塁打が出た試合は6勝5敗と勝ち越しています。
5月29日のトロント戦のアヤラ、6月14日のミルウォーキー戦のフォード、
8月8日のカンザスシティ戦でクローリーと3本の満塁本塁打と値千金が多かった。
その中でもクローリーがアームストロングから放った一発は、
同点にされたすぐ後に、9回ウラに飛び出した。
今季、大リーグ唯一の代打満塁サヨナラ本塁打でした。
★大興奮!!
<ベストオーダー> <スターター> <ブルペン>
中 アル・バンブリー ジム・パーマー ティピー・マルティネス
二 レン・サカタ マイク・フラナガン ティム・ストッダート
指 ケン・シングルトン デニス・マルティネス サミー・スチュワート
一 エディー・マレー スコット・マクレガー
左 ジョン・ローエンスタイン
遊 カル・リプケン
右 ゲーリー・レニキー
捕 リック・デンプシー
三 リッチ・ダウアー
★オリオールグッズ!
←New Era Pinch Hitter Cap(オリオールズ/ロード用)
大きく描かれているのは、オリオール・バード。
オリオールは、「ムクドリ」で、メリーランド州の州鳥です。
マークがマンガチックな時代もありました。
これは、最新版です。オススメ度★★★
本場のTシャツです。
オーセンティックは、MLBが認めたモノだけにつくものです。
ホンモノの着心地を、あなたに。
オススメ度★★★★
1900年にア・リーグ創設と同時に参加。
03年、ウイルバート・ロビンソン監督時代はセントルイスがホームで、
カージナルスと競合して、「ブラウンズ」と名乗っていましたが、
54年にボルチモアに戻り、「オリオールズ」が復活しました。
定番アイテムです。オススメ度★★★★
←カル“鉄人”リプケンの記念ユニフォームです。マジェスティック社製
ご存知、2632試合連続出場の鉄人です。
1982年5月30日のブルージェイズ戦からこの記録はスタートしました。
地元の出身で21年間フランチャイズ・ヒーローとして大活躍しました。
コレクターズアイテムですよ。オススメ度★★★★★