ちょっと昔のMLB 1982−14


Philadelphia Phillies(フィラデルフィア・フィリーズ)
 ナショナル・リーグ東地区 2位89勝73敗 .549


フィラデルフィア・フィリーズ

ペンシルベニア州フィラデルフィア ベテランズ・スタジアム

1980年の世界一から2年。
ベテランが多くなったチームの改造が始まった。

ラリー・ボーワ、ベイク・マクブライドらのレギュラーを放出。
ボー・ディアース、マイク・クルーコウなどのベテランを獲得した。

出足は良くなかった。
主砲のマイク・シュミットが肋骨骨折で半月欠場。
欠場中は4勝8敗。復帰した5月は19勝8敗と
いかに大きく響いたかがわかる数字だった。

そのシュミットは.280、35本塁打、87打点とやや物足りない数字。

「チャーリー・ハッスル」ピート・ローズは今季も元気に
全162試合出場して、6月22日のカージナルス戦で二塁打して
通算安打を3772としてハンク・アーロンを抜いて単独2位となりました。

移籍のディアーズは正捕手として.288、18本塁打、85打点と打でも貢献した。

また、新人ボブ・ダーニアが42盗塁
下位を打つジョージ・ブコビッチが.272とよくつないだ。

チーム打率は.260で5位タイ。ソツのない攻撃陣だった。

チーム防御率は3.61でリーグ6位。

だが、最大の功労者は38歳のスティーブ・カールトン。
23勝、19完投、6完封、295.2回、286奪三振がリーグトップ。
さらに4度目のサイヤング賞も受賞。

しかし、開幕から4連敗したのがなければ・・・・。

2番手以降は今一つで移籍のクルーコウが13勝、
ディック・ルースベンが11勝 までが2ケタで
期待のマーティー・バイストロムはキャンプで肩を痛め働けなかった。

後半までなんとか粘ったものの、首位カージナルスとの対決を7勝11敗としたのが響いて2位で終幕。

ビッグネームのベテラン、移籍組、新人をうまく使い分けた
パット・コラレス新監督の采配も忘れてはいけないシーズンだった。

★タイトルホルダー

スティーブ・カールトン  サイヤング賞・最多勝・最多奪三振

主砲マイク・シュミット ★月間MVP

7月 マイク・シュミット

★月間MVP投手

5月 ディック・ルースベン

★週間MVP

5月10日ー16日 ゲーリー・マシューズ

★オールスター

スティーブ・カールトン
ピート・ローズ
マイク・シュミット
マニー・トリーヨ

★ゴールドグラブ

マニー・トリーヨ 二塁手
マイク・シュミット 三塁手
ゲーリー・マドックス 外野手

★Retird Unifom Numbers(永久欠番)

 1 Richie Ashburn(リッチー・アシュバーン)
36 Robin Roberts(ロビン・ロバーツ)

1900ー1982
5779勝6934敗 .455

<記録 きろく キロク>

●38歳のカールトンが自身4回目の奪三振王。
 6月9日のカブス戦の16個が最多で9月21日のカージナルス戦で14個、
 7月4日と10月3日のメッツ戦で13個。
 他に12個が2回、11個が3回、10個が2回と
 2ケタ奪三振がアストロズのライアンの10回を越える11回記録。
 8月29日からの最後の9登板で6回記録。
 また、1点を守りきった試合も大リーグ最多の3回記録。

●ローズは4月28日のドジャース戦で通算9回目の1試合5安打。
 M・カーレーに並ぶナ・リーグタイ記録をマークしました。

●ビル・ロビンソンは8月14日の試合で
 まず8回に代打で出て安打、その後猛攻でこの回2度目の打席で
 満塁本塁打を放ちました。

<ベストオーダー>        <スターター>          <ブルペン>

一 ピート・ローズ          スティーブ・カールトン        ロン・リード
二 マニー・トリーヨ          ディック・ルースベン        タグ・マグロー
左 ゲーリー・マシューズ      マイク・クルーコウ
三 マイク・シュミット         ラリー・クリステンソン
捕 ボー・ディアーズ         マーティー・バイストロム
中 ゲーリー・マドックス
右 ジョージ・ブコビッチ
遊 イバン・ディヘイスース