ちょっと昔のMLB−16


Pittsburgh Pirates(ピッツバーグ・パイレーツ)
ナショナル・リーグ東地区 4位 84勝78敗 .519


ペンシルベニア州ピッツバーグ スリーリバース・スタジアム

5月を終えた時点で18勝26敗で地区最下位。
首位からは10ゲームも離されていました。

それでも主将の“ポップ”ことウイリー・スタージェルは、
「うちはいつも出足が遅いんだよ。まあ見てて、そのうち来るから」
と悠然としていました。
その主将の言葉が現実となります。

6月に入ると、一気に上昇ムードに乗り16勝10敗。
続く、7月も19勝9敗で乗りきって3位まで急上昇。

ここから、カージナルス、フィリーズ、エクスポス、
パイレーツの4チームが激戦を戦うことになります。

9月13日には1位から4位までが3.5ゲームの中に入っていました。

ここで、パイレーツが20、21日のカブス戦で連敗。
これをきっかけとして、好調だった打線全体がスランプに陥り、
追い上げはここまでとなって、
4位で終幕となってしまいました。

”マッドドック”ビル・マドロック 今シーズンはイキのいい若手が二人出ました。

一人は昨年デビューした強肩捕手ねトニー・ペーニャ。
138試合に出て.296、11本塁打、63打点。

もう一人がジョニー・レイ二塁手。
新人としては1964年のリッチー・アレン以来、
18年ぶりの全162試合出場。
打率.281、7本塁打、63打点で新人王投票では僅差の2位でした。

若手に刺激されたか、ジェイソン・トンプソンが
史上8人目の両リーグ30本塁打をマークし、
“マッドドッグ”ビル・マドロックが.319、95打点と働いた。

誤算だったのが、“翼を持ったスタージェル”といわれたデイブ・パーカーが
ヒザの故障から73試合で.270しか働けなかったこと。

それでもチーム打率.273はリーグトップの強打線でした。

反対にチーム防御率3.81はリーグ9位の投手陣は弱さが目立ちました。

ドン・ロビンソンは15勝したものの13敗で4.28、
ジョン・キャンデラリアは12勝で3番手以降は力不足でした。

その中でも、リリーフトリオは万全でエンリケ・ロモが9勝3セーブ、
ロッド・スカーリーが4勝14セーブ
抑えのケント・テカルビーが12勝20セーブ。
先発陣のもうひと踏ん張りがあれば。。。。

パイレーツの精神的な柱のスタージェルが引退し、
新しいスターが出現した、ニューパイレーツ時代に入ったシーズンでした。


★タイトルホルダー

なし

★月間MVP

なし

★月間MVP投手

7月 ジョン・キャンデラリア

★週間MVP

4月26日ー5月2日 ジェイソン・トンプソン
5月3日ー9日 ジェイソン・トンプソン
6月28日ー7月4日 トニー・ペーニャ
7月19日ー25日 ジョン・キャンデラリア

★オールスター

トニー・ペーニャ
ジェイソン・トンプソン

★ゴールドグラブ

なし

★クラブハイ&ロウ

1試合最多ダブルプレー=7
ピッツバーグ(4)atニューヨーク(3)7月30日

最短試合時間=1:41
ピッツバーグatセントルイス (5回終了)8月5日

1900ー1982年
6712勝6025敗 .527

<記録 きろく キロク>

●リック・ローデンは投手ながら打率.285、12打点。
3本塁打、5二塁打、勝利打点も2つ記録しています。
5月15日のレッズ戦の3回、まず先頭打者で二塁打、
打者一巡した打席で2点本塁打と投手として珍しい1イニング2長打を放ちました。
     ★投げないときは代打だね!

●新鋭ペーニャは、サヨナラ打を4本。
6月には、2、3、6日と4試合で3度もサヨナラタイムリー。
     ★まさに球がバレーボールに見えたのでしょう!

●5月14日の試合でリー・レイシーが一死満塁で打席に。
ここで見事にグランドスラム。
しかし、打球を見ていた一塁走者のオマー・モレーノを
追い越してしまい3ランシングルになってしまった。
     ★まさに好事魔多しです!


<ベストオーダー>      <スターター>         <ブルペン>

中 オマー・モレーノ      ジョン・キャンデラリア      ケント・テカルビー
二 ジョニー・レイ        ビル・ロビンソン        ロッド・スカリー
三 ビル・マドロック       ラリー・マクウイリアムス
一 ジェイソン・トンプソン    リック・ローデン
左 マイク・イースラー      エンリケ・ロモ
右 リー・レイシー
捕 トニー・ペーニャ
遊 デール・ベラ


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