5月を終えた時点で18勝26敗で地区最下位。
首位からは10ゲームも離されていました。
それでも主将の“ポップ”ことウイリー・スタージェルは、
「うちはいつも出足が遅いんだよ。まあ見てて、そのうち来るから」
と悠然としていました。
その主将の言葉が現実となります。
6月に入ると、一気に上昇ムードに乗り16勝10敗。
続く、7月も19勝9敗で乗りきって3位まで急上昇。
ここから、カージナルス、フィリーズ、エクスポス、
パイレーツの4チームが激戦を戦うことになります。
9月13日には1位から4位までが3.5ゲームの中に入っていました。
ここで、パイレーツが20、21日のカブス戦で連敗。
これをきっかけとして、好調だった打線全体がスランプに陥り、
追い上げはここまでとなって、
4位で終幕となってしまいました。
今シーズンはイキのいい若手が二人出ました。
一人は昨年デビューした強肩捕手ねトニー・ペーニャ。
138試合に出て.296、11本塁打、63打点。
もう一人がジョニー・レイ二塁手。
新人としては1964年のリッチー・アレン以来、
18年ぶりの全162試合出場。
打率.281、7本塁打、63打点で新人王投票では僅差の2位でした。
若手に刺激されたか、ジェイソン・トンプソンが
史上8人目の両リーグ30本塁打をマークし、
“マッドドッグ”ビル・マドロックが.319、95打点と働いた。
誤算だったのが、“翼を持ったスタージェル”といわれたデイブ・パーカーが
ヒザの故障から73試合で.270しか働けなかったこと。
それでもチーム打率.273はリーグトップの強打線でした。
反対にチーム防御率3.81はリーグ9位の投手陣は弱さが目立ちました。
ドン・ロビンソンは15勝したものの13敗で4.28、
ジョン・キャンデラリアは12勝で3番手以降は力不足でした。
その中でも、リリーフトリオは万全でエンリケ・ロモが9勝3セーブ、
ロッド・スカーリーが4勝14セーブ
抑えのケント・テカルビーが12勝20セーブ。
先発陣のもうひと踏ん張りがあれば。。。。
パイレーツの精神的な柱のスタージェルが引退し、
新しいスターが出現した、ニューパイレーツ時代に入ったシーズンでした。
★タイトルホルダー
なし
★月間MVP
なし
★月間MVP投手
7月 ジョン・キャンデラリア
★週間MVP
4月26日ー5月2日 ジェイソン・トンプソン
5月3日ー9日 ジェイソン・トンプソン
6月28日ー7月4日 トニー・ペーニャ
7月19日ー25日 ジョン・キャンデラリア
★オールスター
トニー・ペーニャ
ジェイソン・トンプソン
★ゴールドグラブ
なし
★クラブハイ&ロウ
1試合最多ダブルプレー=7
ピッツバーグ(4)atニューヨーク(3)7月30日
最短試合時間=1:41
ピッツバーグatセントルイス (5回終了)8月5日
1900ー1982年
6712勝6025敗 .527
<記録 きろく キロク>
●リック・ローデンは投手ながら打率.285、12打点。
3本塁打、5二塁打、勝利打点も2つ記録しています。
5月15日のレッズ戦の3回、まず先頭打者で二塁打、
打者一巡した打席で2点本塁打と投手として珍しい1イニング2長打を放ちました。
★投げないときは代打だね!
●新鋭ペーニャは、サヨナラ打を4本。
6月には、2、3、6日と4試合で3度もサヨナラタイムリー。
★まさに球がバレーボールに見えたのでしょう!
●5月14日の試合でリー・レイシーが一死満塁で打席に。
ここで見事にグランドスラム。
しかし、打球を見ていた一塁走者のオマー・モレーノを
追い越してしまい3ランシングルになってしまった。
★まさに好事魔多しです!
<ベストオーダー> <スターター> <ブルペン>
中 オマー・モレーノ ジョン・キャンデラリア ケント・テカルビー
二 ジョニー・レイ ビル・ロビンソン ロッド・スカリー
三 ビル・マドロック ラリー・マクウイリアムス
一 ジェイソン・トンプソン リック・ローデン
左 マイク・イースラー エンリケ・ロモ
右 リー・レイシー
捕 トニー・ペーニャ
遊 デール・ベラ
★パイレーツグッズ!
←【NEW ERA】 MLB CAP 〜クーバーズ シリーズ〜 〈P〉YEL/BLK
これです。レトロキャップ。
創設は、1878年。
相手チームが「このパイレーツめ!」とやじったものを球団名に。
オススメ度★★★★
現在のパイレーツのスターといえば、この人。
92年のドラフト1位で入団。21歳で正捕手に。
走攻守そろった珍しい捕手。1番を打ったことも。
一押しオススメ度★★★★