打率	試	打	得	安	二	三	本	点	盗
.２７７	1５６	６４７	９0	1７９	３２	８	４	４３	７８

１９５９年９月１６日生まれ　フロリダ州サンフォード出身

１９７７年ドラフト５位で指名されモントリオール・エキスポスに入団。

７９年は２Ａ級のメンフィスで１４５試合に出場して、オールスター・チームにも選ばれた。
８０年はビリー・ガードナー（ツインズ）監督の３Ａ級デンバーでプレーし、打率．３５４、７７盗塁で
首位打者と盗塁王をとり、さらにマイナー・リーグ最優秀選手に選ばれた。

余談になってしまいますが、この時のチームメイトにビル・ガリクソン、チャーリー・リー、ティム・ウォーラック、
デイブ・ホステトラー、ジャック・オコーナー、ランディ・バース、Ｄ・ブリッグスらがいました。

７９、８０年はシーズン終盤に大リーグに昇格したが、合わせて２１試合に出ただけで２０打数１安打だった。

マイナー時代は二塁手としてやってきたが、８０年のオフに盗塁王だったロン・レフロアがホワイトソックスに
移籍したため、８１年のスプリング・トレーニングで左翼手にコンバートされた。

シーズンが始まると、打つわうつわで、そして、走るわ走るわで５月２日のロサンジェルス・ドジャース戦で
マイク・ソーシアに刺されるまで２０連続盗塁成功して、７９年の２個、８０年の５個を加えてデビューから
２７連続盗塁成功という新記録をマークした。（それまではレフロアの２３個だった）

５５試合目で５０盗塁していたが、運悪くストライキになってしまい、一時中断するハメに。
再開後は、９月１３日に手を故障してしまうなど、ツイていなかった。
だが、合計で７１盗塁して初の盗塁王になった。

打率は．３０４で新人王の候補であったものの
だが、またまたここでもツイていないもので、メキシコの怪童バレンズエラが出てきてしまったために
本来なら取れていたはずの新人王は持っていかれてしまった。

翌８２年も７８盗塁で２年連続の盗塁王に輝き、打率は．２７７だったが１７９安打はリーグ８位。
三塁打８本は５位タイだった。

これから先、何年くらい連続盗塁王を続けていけるか楽しみな快速スィッチヒッターである。

●アメリカン・リーグ

Ｒｉｃｋｅｙ　Ｈｅｎｄｅｒｓｏｎ（リッキー・ヘンダーソン）　左投げ右打ち

Ｒｉｃｋｅｙ　Ｈｅｎｌｅｙ　Ｈｅｎｄｅｒｓｏｎ

打率	試	打	得	安	二	三	本	点	盗
.２６７	1４９	５３６	１１９	1４３	２４	４	１０	５１	１３０

１９５８年１２月２５日生まれ　イリノイ州シカゴ出身。

１９７６年６月　ドラフトでオークランドに４巡目で指名されてプロ入り。
マイナー時代の’７７年Ａ級のモデストで９５盗塁、７８年ＡＡ級のジャージーシティで８１盗塁を
記録していて、当時から韋駄天ぶりは傑出していた。

７９年夏に昇格。８０年にビリー・マーチンが監督に就任すると
徹底的にしごかれ不屈の自信を植え付けられた。

また、打者としてもマイナー時代は毎年３割以上の打率をマークしていて、大リーグ昇格後も
８０年に．３０３、８１年に．３１９（リーグ５位）もマークしている。

そして迎えた１９８２年８月２７日ミルウォーキー市のカウンティスタジアム。対ブリューワーズ戦。
３回表　１塁ベース上にヘンダーソン。現在１１８盗塁でルー・ブロックの持つシーズン最多記録タイである。
次打者の初球に盗塁を決めて１１９個目のシーズン新記録をマークした。

さらに、この日だけで４盗塁して一気に１２２まで記録を作ってしまった｡
１２７試合での記録更新は、前記録保持者のルー・ブロックが記録したよりも２６試合も早いものだった。
その後、記録は、１３０まで伸ばした。

「１シーズン１６２盗塁、つまり試合数と同じ数の盗塁達成。これが私の目標」と語っていた。
また、「ただの盗塁の出来る選手だけで終わりたくない。あくまでも野球選手として一流に
なりたい。」ともいっている。

２００４年の今現在は独立リーグで大リーグ復帰を狙っている４５歳である。
（今季はどのチームで出てくるのか、楽しみです。）