AWARD WINNER 1983

RUNS BATTED IN(打点王)

National League

Dale Murphy(デール・マーフィー)Atlanta Braves


Dale Murphy(

デール・マーフィー)


1956.3.12生まれ
オレゴン州ポートランド出身 右打ち右投げ
Dale Bryan Murphy



1974年のドラフト1位(全米5位)だが、
このドラフトには、ちょっとした出来事があった。

この年のブレーブスは、ロニー・スミスを1位指名の予定だった。
というのも、二つまえのフィラデルフィア・フィリーズがマーフィーを指名する、
といわれていたためだった。

しかし、そのフィリーズが一転、スミスを指名。
これを受けてブレーブスも慌てて方向転換し、マーフィーを指名した。

身長193cmの大柄な体にも関わらず、打てる捕手としてプロ入り。
76年に20歳で大リーグデビュー。
1977年には、3Aで打率.302、22本塁打、90打点という成績をあげ、
翌78年から大リーグへ定着した。

元々、ヒザに持病があり、中学時代から兼務していた一塁手とかけもちしていたが、
79年オフにクリス・シャンブリスが入ったため、外野手へコンバートされた。

そして82年に打率.281、36本塁打(2位)、109打点(1位)と一気に開花し、
弱いブレーブスを地区優勝に導いたことが評価され、57年のハンク・アーロン以来の
ブレーブスからリーグMVPに選ばれた。

そして、83年も打率.302、36本塁打(2位)、121打点(1位)、30盗塁と
まさにコンプリートプレーヤーぶりを発揮し、2年連続でリーグMVPに輝いた。

いまや、ブレーブスというよりもナ・リーグの、大リーグの顔となったマーフィーである。
(MVPと打点王)


American League

Cecil Cooper(セシル・クーパー)Milwaukee Brewers

Cecil Cooper(セシル・クーパー)


1949.12.20生まれ
テキサス州ブレナム出身 左打ち左投げ
Cecil Celester Cooper



1968年、ドラフト6位でボストン・レッドソックスに入団。

71年に大リーグデビュー。
74年から、レギュラーとなる。

77年に、ミルウォーキー・ブリューワーズへ移籍。
同年打率.300、20本塁打、78打点をマーク。

ここから広角打法にパワーが加わり、以降打率3割を継続する。

80年に122打点で、初の打点王に打率.352。
だが、ロイヤルズのジョージ・ブレットが打率.390をマークしたため、
二冠を逃がした。

82年、打率.313、32本塁打、121打点。
そして、83年、打率.307、30本塁打、126打点で2度目の打点王に輝いた。

また、打つだけでなく、79,80年はゴールドグラブ賞とオールスターにも出場した
クーパーは、殺人打線の中核を担う。


Jim Rice(ジム・ライス)Boston RedSox

Jim Rice(ジム・ライス)


1953.3.8生まれ
サウスカロライナ州アンダーソン出身 右打ち右投げ
James Edward Rice



1971年、ドラフト1位でボストン・レッドソックスに入団。

74年の大リーグデビュー。
翌75年から、正左翼手となる。
その年、打率.309、22本塁打、102打点をあげるが、
シーズン終盤で骨折して欠場、ポストシーズンに出られなかったばかりか、
新人王は、チームメイトのフレッド・リンが受賞してしまった。

77年に、39本塁打で初の本塁打王のタイトル。
78年は、46本塁打、139打点、長打率.600、213安打、15三塁打の
5部門でリーグ1位となり、初のア・リーグMVPを受賞した。

83年は、39本塁打、126打点で二冠王、さらに守備でも21捕殺を記録、
打率も稼げて、長打も打てる最強打者といわれた。

素振りでバットをへし折るほどの手首の強いライスは、ボストンの燃える男である。
(本塁打王と打点王)



↑MLBオフィシャルDVDシリーズ::MLB不滅の大記録
  〜偉業を達成したスーパースターたち〜

MLBの中でも偉大な記録を樹立した選手のシーンばかりを集めたDVD。
ジョー・ディマジオ、テッド・ウィリアムズ、リッキー・ヘンダーソン、
カル・リプケンJrなど、ファンの記憶に残る記録シーンの数々を収録。
記録更新の最有力候補として、イチローも大きくフィーチャーされている。
ナビゲーターは元NYYのロジャー・クレメンス。
オススメ度★★★★(必見!)