AWARD WINNER 1983

WINNING RBI(勝利打点王)

National League

Dickie Thon(ディッキー・ソン) Houston Astros


Dickie Thon(ディッキー・ソン


1958.6.20生まれ
インディアナ州サウスベンド出身 右打ち右投げ
Richard William Thon



1975年、ドラフト外でカリフォルニア・エンジェルス入り。

79年に大リーグデビュー。

81年にヒューストン・アストロズへ移籍したのだが、
当時のアストロズのGMだったアル・ローゼンは、前年12勝していた
ケン・フォーシュと無名の小柄な若手内野手のソンを交換トレードした。

そのシーズンが進むにつれ、一向にレギュラーも取れないソンに
ファンは失望し、欲求不満がたまっていった。

だが、アストロズ首脳陣やローゼンは、動じなかった。
ソンの豊かな将来が見えていたから、だという。

そして、時は来た。
1982年、打撃センスが頭角を表わし、守っては強肩、俊足を見せ付けた。
いつしか、レギュラーのクレイグ・レイノルズを押しのけ、1番遊撃の定位置を得た。

この年、打率.276、10三塁打、37盗塁、18勝利打点という成績を残した。

そして、83年。
打率.286、20本塁打、79打点、34盗塁と確実にスターへの道を歩き出した。

早くも「打撃面を考慮すれば、ナ・リーグNO.1のショート」という声も出始めた、
25歳の若きスーパースター候補生である。


American League

Harold Baines(ハロルド・ベインズ)Chicago WhiteSox

Harold Baines(ハロルド・ベインズ)


1959.3.15生まれ
メリーランド州イーストン出身 左打ち左投げ
Harold Douglass Baines



1977年のドラフト全米1位でシカゴ・ホワイトソックス入り。

リトルリーグ時代に近所に住んでいたビル・ベックに目をつけられ、
ベックがオーナーだったホワイトソックスが指名した、ということだった。

3年のマイナー生活を経て、80年に大リーグデビュー。

82年からレギュラーとなり、25本塁打、105打点をマークした。

そして、83年。
打率.280、20本塁打、99打点、22勝利打点をあげ、
シーズン99勝のチームに貢献した。

大リーグ一静かな男のベインズは、来季も黙って仕事をする。