The All Century Team



大リーグ100年の歴史上において活躍した人々の中から
選び抜かれた「The All−Century Team」メンバー達。




Cy Young(サイ・ヤング)





Denton True Young
1867年3月29日〜1955年11月4日
オハイオ州ギルモア出身




通算511勝の伝説の大投手。


1890年ににクリーブランド・スパイダースと契約。
初年度は9勝7敗だったが、翌91年は27勝、3年目の92年には36勝12敗、
リーグ最優秀防御率となる1.93を記録した。

93年に投手と本塁間の距離が60フィート6インチに広げられるルール改訂があり、
防御率も3点台まで落ち込んだが、34勝16敗。
95年には3度目の30勝に到達し2度目の最多勝。
96年には28勝とリーグ最多の140奪三振を記録、97年にはノーヒッターを達成するなど、
98年までのスパイダーズ在籍時に20勝を挙げられなかったのは最初の1年目だけだった。

99年にセントルイス・ブラウンズへ移籍。
この年は26勝を挙げたが、1900年はシーズン中に相手野手と衝突し
肋骨を打撲する怪我を負ったため、19勝止まりとなった。

01年、32歳のヤングは、この年創設されるアメリカン・リーグのボストン・アメリカンズへ移籍。
01年から3年連続でリーグ最多勝、ナショナル・リーグとの間に初めて行われたワールドシリーズでも
2勝を上げて、チームをシリーズ制覇に導いた。

04年5月5日のフィラデルフィア・アスレチックス戦で、アメリカン・リーグ初の完全試合を達成。
完全試合は当時史上3人目で、投手と本塁間が60フィート6インチになってからは初めての記録だった。

08年6月30日、ニューヨーク・ハイランダース戦で、完全試合を含め自身3度目のノーヒッターを達成。
41歳での達成はノーラン・ライアンに更新されるまで82年間、メジャー最高齢記録だった。

09年にクリーブランド・ナップスへ移籍。
42歳だったが、ここでも19勝15敗、防御率2.26。
その後は登板回数が減り、11年に45歳で現役を引退した。

1937年に記者投票により殿堂入り。
55年にに冠状動脈閉塞症のため88歳で死去。
翌56年に、フォード・フリック・コミッショナーが、彼の業績を称えて
シーズンの最優秀投手を表彰するサイ・ヤング賞を制定し、現在に至っている。


通算成績
696試合 600先発 437完投 90完封 373勝208敗 
5190回 2198奪三振 951四球 防御率2.56=20年

タイトル
最多勝6回(1911,14〜17,20年)、最高勝率1回(1915年)、
最優秀防御率5回(1915〜17,19,20年)、
最多奪三振6回(1912,14〜17,20年)