82年の地区優勝チームらしく、4月を13勝8敗で好スタート。
5月末時点でも、27勝20敗で1位をキープしていた。
しかし、6月24日に首位を明渡すと、27日から1ヶ月間で連勝なし、
という異常事態をまねき、以降はズルズルと後退していった。
敗戦の最大の理由は故障者続出だろうか。
リリーフエースとなるはずのドン・アーシーが肩の手術でシーズンを棒に振り、
ブライアン・ダウニング、ブルース・キーソン、ジェフ・ザーン、ダグ・デシンセら
主力も含めて、DL入りしたのが合計14人も出てしまった。
これでは、まともに戦えるはずもなく、オールスターまで首位戦線にいたのが
不思議なくらいだった。
これだけの故障者続出の中、限界説がでたのがレジー・ジャクソン。
打率.194、14本塁打、49打点。
例年、夏場に調子を上げてくるのに、今季は8月に本塁打ゼロという超不振。
昨年ブレークした期待のデシンセが、打率.313、15本塁打、46打点で
オールスター選出も、後半戦は、背中を痛めたために3本塁打しか打てなかった。
そんな故障者続出の中、孤軍奮闘したのがロッド・カルー。
15年連続打率3割と今季も安打製造機ぶりをみせつけた。
春先から猛烈に打ち出し、一時は打率5割のときもあったほど。
1977年に打率.388をマークしたとき、マスコミに振り回された経験から、
今季は報道規制したものの、後半に成績を落とし、打率.339で2位に終わった。
だが、打率、安打数でチーム1位をマークした。
投手陣でも限界説が出たのが、トミー・ジョン。
11勝13敗はそこそこながら、防御率が4.33では、というもの。
そのジョンのほかに、キーソンとケン・フォーシュ、ルイス・サンチェスが
2ケタ勝利をあげたが、2年目のサンチェスが成長したのが、唯一の救いか。
チームの高齢化が故障者続出を招いたともいわれ、
来季まで契約延長した名将ジョン・マクナマラの手腕が問われる来季になる。
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