3年間指揮をとった熱血ビリー・マーチンから
コンピューターを駆使するスティーブ・ボロスへ交代が注目されたシーズン。
「三塁手をなんとかする」とはじき出されたことで、主砲トニー・アーマスを出し、
レッドソックスからカーニー・ランスフォードを獲得した。
4月は11勝9敗で4位スタート。
5月になると、22勝25敗と負けが込んでくる。
理由は明らかだったが、コンピューターが見落としたようだ。
先発投手不足が原因だった。
リック・ラングフォードが0勝4敗、マイク・ノリスが4勝5敗と
ともにヒジと肩の持病で勝てなかった。
スティーブ・マカティも6勝9敗と勝てない。
新人のクリス・コダロリーが12勝12敗と唯一の2ケタ勝利では。。。
期待されたトム・バーグマイヤーがわずか5セーブ、
デイブ・ベアードが10セーブとブルペン陣も不甲斐なかった。
今季登板したのが21人、そのうち10人が新人という異常事態だった。
そんな中、新人マイク・ウォーレンが9月29日のホワイトソックス戦で
ノーヒッターの快投を演じた。
73年のジム・ビビー以来の新人ノーヒッターだった。
「ウチの武器はスピード」といった通り、235盗塁は両リーグダントツ。
だが、チーム打率.262と総得点708がリーグ10位では、折角のスピードが
生かしきれていない。
移籍のランスフォードが80試合しか出場できなかったのも誤算だっただろう。
リッキー・ヘンダーソンは108盗塁、打率.292で合格点。
主砲アーマスを出したことで、最多本塁打がデイビー・ロープスの17本という
長打力不足にも泣かされた。
来季は、ボロスが正しいプロミングをしないと大変なことになる。
★月間MVP
なし
★月間MVP投手
なし
★週間MVP
9月26日−10月2日 マイク・ウォーレン
★タイトル
盗塁王 108 リッキー・ヘンダーソン
★オールスター
リッキー・ヘンダーソン
★ゴールドグラブ
OF ドウェイン・マーフィー
★クラブハイ&ロウ
1試合最多本塁打(2チーム) 8 Seattle(6)vsOakland(2) 8月2日
1試合最多盗塁 7 vsBoston 7月17日
●1901年ー1983年
6012勝6704敗 .473
<記録 きろく キロク>
●7月3日のテキサス・レンジャース戦は、
延長15回に一挙12失点。
9月3日のクリーブランド・インディアンス戦では
9回に10失点を喫した。
レンジャース戦は、2投手でまかなったが、
インディアンス戦は6投手をくり出した。
1イニング投手最多起用の大リーグ新記録となった。
★まさに大炎上でした!
●リッキー・ヘンダーソンは今季も走りまくった。
7月3,4日のレンジャース戦で2試合7盗塁の大リーグタイ記録。
オールスター明けの8日のタイガース戦で3盗塁して、連続3試合で
10盗塁を記録した。
4日のレンジャース戦では、3盗塁のあと3犠飛で生還し、4−3での
勝利に貢献した。
3回にビル・アーモンの外野寄りの二塁フライで判断よく生還する技を魅せた。
★足にスランプはないってことですか!
<PRIMARY STARTING LINEUPS>
捕 ボブ・カーニー
一 ウェイン・グロス
二 デイビー・ロープス
三 カーニー・ランスフォード
遊 トニー・フィリップス
左 リッキー・ヘンダーソン
中 ドウェイン・マーフィー
右 ロン・デービス
指 ジェフ・バローズ
<PRIMARY PICTHING STAFFS>
<STARTER>
スティーブ・マカティ
ルイス・コダロリ
ティム・コンロイ
ビル・クルーガー
マイク・ノリス
<CLOSER>
デイブ・ベアード
<BULLPEN>
トム・アンダーウッド
トム・バーグマイヤー
スティーブ・ベイカー
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