
昨年のリーグチャンピオン・チーム。
マーダラーズ・ローといわれた超強力打線で連続優勝の声もあった。
ただし、「ピート・ブコビッチとローリー・フィンガースが完治すれば。。」
4月を10勝9敗の同率2位でスタート。
5月末時点でも2.5差の5位のダンゴ状態で踏ん張っていた。
しかし、6月6日に昨年の本塁打王のゴーマン・トーマスを
クリーブランド・インディアンスのリック・マニングと交換トレード。
打率1割台で低迷していたトーマスだったが、地元では人気者。
その人気者の放出に大ブーイングが出た。
昨年の216本塁打打線は、ほぼ全員が成績をダウンさせて苦しい展開を
大砲よりもスピードと確実な打撃を選んだということだろう。
8月末時点では、3.5差の2位まであげてきたが、
投手陣の柱の二人は戻れず、勝ち越しながら5位で閉幕した。

核弾頭のポール・モリターが手首の故障で精彩を欠き、
昨年出来すぎ感のあったロビン・ヨーントも打率.308、17本塁打、80打点、
セシル・クーパーだけは、打率.307、30本塁打、126打点と不振の打線をカバーした。
投手陣では、左のエース、マイク・コールドウェルが12勝、ジム・スレイトンが14勝、
ムース・ハースが13勝をあげたが、ドン・サットンが8勝13敗と期待を裏切った。
フィンガースの後釜といわれたピート・ラッドは、開幕後3Aに落とされたが、
再昇格後、25セーブをマークして期待をもたせた。
昨年、苦しい時期に新監督となり、球団初のリーグ制覇をもたらしたハービー・キーンは、
「昨年はあれでよかったが、今年のチームはキミにはふさわしくなかった」という理由で解任。
これは、気の毒だった。
後任は、シアトル・マリナーズを解任されたレーン・ラッチマン。
38歳の熱血監督に期待である。
★月間MVP
7月 セシル・クーパー
★月間MVP投手
なし
★週間MVP
4月26日−5月1日 ベン・オグリビー
6月27日−7月3日 セシル・クーパー
7月25日−31日 ジム・ガントナー
8月15日−21日 ムース・ハース
9月26日−10月2日 セシル・クーパー
★タイトル
打点王 126 セシル・クーパー
★オールスター
テッド・シモンズ
セシル・クーパー
ロビン・ヨーント
ベン・オグリビー
★ゴールドグラブ
なし
★クラブハイ&ロウ
1試合最多安打 22 vsBoston 4月18日
最多イニング 17 atOakland 5月23日
最多試合時間(9イニング) 4:11 at Chicago 7月10日
最多連勝 8 7月12日−18日
●1969年ー1983年
1132勝1236敗 .478
<記録 きろく キロク>
●優勝は逃したが、観客動員は240万人で球団記録を大幅に塗り替えた。
5万人以上の入場者数も8度で、ヤンキースの6度、ドジャースの5度を
上回る記録でした。
★魅力のあるチームには、観客が集まる、ということです!!
●二番打者ジム・ガントナーは、7月25日から3,3,4,4安打と
4試合連続の3安打以上をマーク。
27日のツインズ戦は、一番モリターが5打数5安打して、一、二番で
9打数9安打、8得点でチームの勝利に貢献した。
★核弾頭が2基あれば強いわけです!
●主砲テッド・シモンズは、サヨナラ打を4本記録。
6月5日のエンジェルス戦の7回、三塁走者としてオグリビーの
外野フライでタッチアップせずに同点をフイにする大失態を演じた。
しかし、9回裏アンディ・ハスラーからサヨナラ2ランを放った。
★見事な汚名返上でした!
<PRIMARY STARTING LINEUPS>
捕 テッド・シモンズ
一 セシル・クーパー
二 ジム・ガントナー
三 ポール・モリター
遊 ロビン・ヨーント
左 ベン・オグリビー
中 リック・マニング
右 チャーリー・ムーア
指 ロイ・ハウエル
<PRIMARY PICTHING STAFFS>
<STARTER>
ドン・サットン
チャック・ポーター
ムース・ハース
マイク・コールドウェル
ボブ・マクルアー
<CLOSER>
ピート・ラッド
<BULLPEN>
ジム・スレイトン
トム・テルマン
ジェリー・オーガスチン
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