苦戦をしいられそうだ、という予想通りの結果になってしまったが、
一応の補強策を取った。
若手の有望株ボン・ヘイズを出し、名手マニー・トリーヨ、フリオ・フランコらを
フィラデルフィア・フィリーズから交換トレードで加入させた。
新監督マイク・フェラーロは、開幕前に倒れ、やっと復帰したと思えば、
チームの主力トビー・ハラーとのいさかいが勃発した。
そんな苦しい戦いの中、100試合時点で40勝60敗の7月末に
フェラーロはクビにされ、「まるで後ろから撃たれたみたいだ」と言い残した。
その後任には、今季途中でフィリーズを解任されたパット・コラレスを起用するなど
フロントもバタバタ状態となった。
とにかく投手力が弱すぎる。
リーグ13位のチーム防御率4.43。
エースのリック・サトクリフは17勝11敗、4.29とまずまず。
ラリー・ソーレンセンが12勝、ニール・ヒートンが11勝をあげたが、
バート・ブライレブンの7勝10敗、レン・バーカーの8勝13敗は大誤算。
バーカーは、ブレーブスへ放出された。
リリーフでは、抑えのダン・スピルナーが2勝9敗8セーブ、5.07と計算外で
日替わりのリリーフ起用という事態に陥ってしまった。
そんな投手陣を打で救えるかというと、いかんせん長打力不足。
チーム打率.265は、リーグ8位だが、総本塁打86本はダントツ最下位。
そのため、ブリューワーズからゴーマン・トーマスをトレードで獲得したが、
スランプで22本塁打止まりで打率は、.209では。。。
名手トリーヨは、法外な再契約金を要求して、エクスポスへ放出された。
頑張ったのは、アンドレ・ソーントンが、.281、17本塁打、77打点と
移籍のフランコが.273、80打点くらいだった。
こんなゴタゴタ続きで、負け続けるチームに観客も集まるはずもなく、
76万8971人というリーグ最低の観客動員数を記録した。
このため、オーナーが球団を売りに出すという。
はたしてインディアンスはどうなってしまうのだろうか。
★月間MVP
なし
★月間MVP投手
なし
★週間MVP
4月 4日−10日 アンドレ・ソーントン
★タイトル
なし
★オールスター
リック・サトクリフ
マニー・トリーヨ
★ゴールドグラブ
なし
★クラブハイ&ロウ
1試合最多得点 2チーム−27 Cleveland(16)vs Toronto(11) 7月31日
●1900年ー1983年
6552勝6203敗 .514
<記録 きろく キロク>
●7月16日のカンザススティ・ロイヤルズ戦は、20安打17得点で大勝。
この試合、3番のトビー・ハラーが打点をあげていれば、「全員安打、得点、打点」の
トリプル記録となるところだった。
ちなみに前日の試合は、2安打完封負けだった。
★打線は、水ものが良く分かります!
●5月31日のシアトル・マリナーズ戦の2回にアンドレ・ソーントンが本塁打。
実は、この一発は4月9日の開幕戦以来、18試合、チーム639打席ぶりの
本拠地ミニシュパル・スタジアムでの一発だった。
★この間に相手チームは、何発打っていたのでしょうか?!
●観客動員数は、768,971で両リーグ最小。
1試合10,000人未満が42回もあった。
50,000人以上入ったのが2度あったが、1度は4月9日の本拠地開幕戦で、
2度目は7月3日のミルウォーキー・ブリューワーズ戦。
しかし、7月3日は、試合を見に来たというよりアトラクションの花火が目当て(?!)
だったようだ。
★花火に負けるとは情けない、の一言!
<PRIMARY STARTING LINEUPS>
捕 ロン・ハッシー
一 マイク・ハーグローブ
二 マニー・トリーヨ
三 トビー・ハラー
遊 フリオ・フランコ
左 パット・タブラー
中 ゴーマン・トーマス
右 ジョージ・ブコビッチ
指 アンドレ・ソーントン
<PRIMARY PICTHING STAFFS>
<STARTER>
ラリー・ソーレンセン
ニール・ヒートン
バート・ブライレブン
レン・バーカー
リック・サトクリフ
<CLOSER>
ダン・スピルナー
<BULLPEN>
バド・アンダーソン
ホワン・アイケルバーガー
ジェイミー・イースターリー
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