82年は、球団史上初となる4位で今季に期待が集まったが、
エースのフロイド・バニスターがFA移籍、ブルース・ボクティは引退と
投打の主軸が抜けたが、思うような補強が出来ず惨敗した。
開幕2戦をNYYと対戦し、なんと2連勝したところで、
誰もが「オッ」と思ったはずだが、期待はここまで。
次の18試合で4勝14敗を記録し、4月は8勝16敗とダントツのビリ。
5月末時点でも20勝30敗の最下位に低迷した。
そして、6月24日には成績不振の責任を取らされて、38歳のラッチマン監督が
クビを切られた。
この意気のいい青年監督をクビにしたことで、ますますチーム状態は悪化。
フロントの失態のツケは、大きいものとなってしまった。
閉幕後にGMを解雇するくらいなら、「ラッチマンは残すべきだ」という声が出ていた。
以降も最下位を独走し、弱いといわれたツインズにも10差をつけられて、屈辱的な閉幕だった。
いかんせん、先発陣が弱すぎた。
開幕直前になっても、昨年300勝達成のゲイロード・ペリーとジム・ビーティーしか
ローテーションが決まっていなくては、どうしようもないか。
そんな中、マット・ヤングが11勝をあげたのが救いか。
あとは、故障で0勝におわったジーン・ネルソンの復活待ちになる。

抑えの切り札、ビル・コーディルは2勝8敗26セーブだったが、防御率4.47と
安定感に欠けた。
打線はというと、主砲リッチー・ジスクは、打率.242、12本塁打、36打点と衰えが目立ち、
3割打者は出ず、スティーブ・ヘンダーソンの.294が最高で、パット・パットナムの19本塁打が
最高本塁打では、どうしようもなかった。
しかし、若手のトニー・バーナザードが打率.265も141安打、34二塁打、23盗塁は
チーム1を記録する働きを見せ、二塁手だけは来季の安心材料となった。
83年途中から新しく指揮を取ったデル・クランドールがどんな体制をとるか、
大変な仕事であるのは間違いないところだが。。。。
★月間MVP
なし
★月間MVP投手
なし
★週間MVP
なし
★タイトル
なし
★オールスター
マット・ヤング
★ゴールドグラブ
なし
★クラブハイ&ロウ
1試合最多本塁打 6 vsvsOakland(2) 8月2日
1試合最多本塁打(2チーム) 8 Seattle(6)vsOakland(2) 8月2日
1試合最多得点(2チーム) 27 Seattle(15)vsOakland(12) 8月2日
●1977年ー1983年
426勝653敗 .395
<記録 きろく キロク>
●弱体投手陣といわれながら、
相手を2安打以下に抑えたのが一番多かったのがマリナーズ。
計6度あったが、7月23日のボブ・ストッダートは、
ホワイトソックス打線を8回二死までノーヒットに抑え、
9月27日のジム・ビーティーは、ロイヤルズ戦でワシントンの
1安打だけの準完全試合の快投をみせた。
6試合中5試合は完封勝ちだったが、7月10日のオリオールズ戦の
マット・ヤングは、味方の援護なく2失点で負け投手に。
★これが野球の面白いところです!
●内野手のマニー・カスティーヨが6月26日のブルージェイズ戦で登板。
1980年に3Aで登板したことがあるが(1回3失点)、今回は
2回2/3で7失点、防御率23.63と大失敗だった。
★餅屋は餅屋ってことですね!
<PRIMARY STARTING LINEUPS>
捕 リック・スイート
一 パット・パットナム
二 トニー・バーナザード
三 ロッド・アレン
遊 スパイク・オーエン
左 デイブ・ヘンダーソン
中 スティーブ・ヘンダーソン
右 アル・カウエンズ
指 リッチー・ジスク
<PRIMARY PICTHING STAFFS>
<STARTER>
ボブ・ストッダート
マイク・ムーア
ジム・ビーティー
マット・ヤング
ブライアン・クラーク
<CLOSER>
ビル・コーディル
<BULLPEN>
エド・バンデバーグ
マイク・スタントン
ロイ・トーマス
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