戦う前から最下位だろう、と予想されていたが、
予想通りの結果に終わってしまった。
契約の不手際からシンシナチ・レッズに取られた
トム・シーバーを復帰させ、マイク・トーレスを獲得し、
先発陣の強化を図ったが、戦力不足は解消されなかった。
そのシーバーは、9勝14敗だが、231イニングを投げて
防御率3.55は及第点。
打線の援護なく負けた試合が7,8試合あったことを考えると
合格点かもしれない。
トーレスは10勝17敗だったが、若手のエド・リンチが10勝、
ウォルト・テレルが8勝と成長が期待できる。
なかでもジェシー・オロスコが13勝7敗17セーブで防御率1.47と
急成長したのが、来季へつながるだろう。
ひどかった打撃陣のチーム打率は、.241でリーグ11位。
昨年の本塁打王デイブ・キングマンは、今季も大型扇風機ぶりを
発揮して、打率.198で13本塁打、29打点の大誤算で代打へ格下げ。
4番ジョージ・フォスターも28本塁打、90打点だったが、打率.241では。。。
途中でカージナルスからキース・ヘルナンデスを加入させたが、焼け石に水だった。
ダリル・ストロベリーが26本塁打、74打点、打率.257で新人王に輝き、
大ベテランのラスティ・スタウブが代打専門ながら週間MVPに輝いたのが
数少ない明るい話題だった。
開幕からの不振続きで6月3日の時点で16勝30敗の惨状からジョージ・バンバーガー監督は、
「十分に傷ついた。体まで傷つきたくない」といって辞任。
3塁ベースコーチだったフランク・ハワードが後任となったが、閉幕後にクビとなった。
来季からは、あのデイブ・ジョンンソンが指揮をとることになり、
なんとか再生の道を切り開きたいところだ。
★月間MVP
なし
★月間MVP投手
8月 ジェシー・オロスコ
★週間MVP
5月 2日− 8日 ジョージ・フォスター
6月13日−19日 ラスティ・スタウブ
8月 1日− 7日 ジェシー・オロスコ
8月 8日−14日 ジェシー・オロスコ
★タイトル
新人王 ダリル・ストロベリー
★オールスター
ジェシー・オロスコ
★ゴールドグラブ
1B キース・ヘルナンデス
★クラブハイ&ロウ
1試合最多失策 5 atAtlanta 7月19日
atChicago 9月25日
1試合最多失策 両チーム 9 NewYork(5)atAtlanta(4) 7月19日
1試合最多ダブルプレー 5 atChicago 6月9日(11回)
●1962年ー1983年
1498勝1997敗 .429
<記録 きろく キロク>
●ラスティ・スタウブの代打率は、79打数23安打で
.291を記録。6月には、8連続安打の大リーグタイ記録を含む
14打数10安打、9打点をマークした。
10月2日のシーズン最終戦で、逆転サヨナラ2点二塁打を放ち、
シーズン代打最多打点25の大リーグタイ記録もマークした。
★ベテランには、ベテランの強みがあるのです!
●リーグ最低勝率のメッツも延長戦では12勝4敗。
サヨナラ試合も12勝と最多を記録した。
フォスターが5試合に打点をあげているが、
5月6日と9月5日は本塁打、7月25日は二塁打、
7月31日と8月3日は、いずれも走者1,2塁から
二塁ゴロの間に二塁走者のムーキー・ウイルソンが
好走塁で生還し、サヨナラとなったもの。
★安打じゃなくても打点を稼げるのです!
<PRIMARY STARTING LINEUPS>
捕 ロン・ホッジス
一 キース・ヘルナンデス
二 ブライアン・ジャイルズ
三 ヒュービー・ブルックス
遊 ホセ・オケンド
左 ジョージ・フォスター
中 ムーキー・ウイルソン
右 ダリル・ストロベリー
<PRIMARY PICTHING STAFFS>
<STARTER>
ウォルト・テレル
マイク・トーレス
トム・シーバー
エド・リンチ
クレイグ・スワン
<CLOSER>
ジェシー・オロスコ
<BULLPEN>
カルロス・ディアズ
ダグ・シスク
スコット・ホルマン
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