
最大の関心は、「ミスター・ドジャース」だった
スティーブ・ガービーが移籍してきたこと。
2年目の名将ディック・ウィリアムスの采配と合わせて注目だった。
そのガービーは、4月16日にビリー・ウィリアムスの1117試合連続出場の
ナ・リーグ記録を更新したのだが、7月29日に本塁へ滑り込んだ際に、
左手親指を脱臼し、そのまま戦線離脱し、記録は1207でストップしてしまった。
チームは、というと、開幕24試合中18試合がロードゲームという不利が関係したか、
4月は10勝12敗の4位スタート。
5月には、一時首位に立ったが、末では21勝25敗の4位へ戻ってしまった。
しかし、そこからは5割ラインを出たり入ったりが続き、終わってみれば
昨年と全く同じ勝率5割ジャストで閉幕した。

期待の若手投手陣で、15勝のエリック・ショー、14勝のデイブ・ドラベッキーは、
中盤までは投手陣をよく引っ張っていたが、疲労からか後半戦で勝てなくなった。
エースのティム・ローラーは、ヒジ痛で7勝12敗、エド・ウィットソンが肩痛で5勝と
投手陣たちを襲った「肩、ヒジ痛」が先発陣の致命傷となった。
ブルペン陣は、ゲーリー・ルーカスが5勝17セーブ、ルイス・デレオンが6勝13セーブ、
フィリーズから途中移籍のシド・モンジが10勝7セーブと安定感があった。
打撃陣では、主砲のテリー・ケネディーが打率.284、17本塁打、98打点で及第点、
アラン・ウィギンスが快足で66盗塁、ボビー・ブラウンが57試合で27盗塁をマークし
期待のトニー・グゥインも規定打席不足ながら打率.309をマークするなど、
故障からの復活のガービーともども来季に期待をつないだといえる。
来季は、就任3年目のウィリアムスが78年以来のシーズン勝ち越しをかける。
★月間MVP
4月 テリー・ケネディー
★月間MVP投手
なし
★週間MVP
4月11日−17日 スティーブ・ガービー
★タイトル
なし
★オールスター
デイブ・ドラベッキー
テリー・ケネディー
★ゴールドグラブ
なし
★クラブハイ&ロウ
1試合最多得点 16 at SanFrancisco 4月5日
1試合最多得点(2チーム) 29 SanDiego(16) at SanFrancisco(13) 4月5日
●1969年ー1983年
995勝1327敗 .420
<記録 きろく キロク>
●8月中旬にボビー・ブラウンが22試合連続安打をマークしたが
トニー・グウィンは8月21日から9月18日まで25試合連続安打をマーク。
これは、両リーグで今季最長記録だった。
★ジョー・ディマジオの56試合連続安打の偉大さがわかります!
●昨季0本だった満塁本塁打が、今季は3本記録。
スティーブ・ガービーが7月3日に通算5本目の満塁弾。
ティム・フラナリーとカート・ベバッカ(代打)は初の満塁弾だった。
ことにフラナリーは、4月26日のカブス戦で大リーグ287試合目での
初本塁打。7月11日のカブス戦の満塁弾は、通算3号目だった。
★満塁弾の味は格別でしょうね!
●7月31日のブレーブス戦でチーム78年以来の三重殺。
4回無死一、二塁でグレン・ハバードの打球を遊撃テンプルトンが
左翼手の前でダイビングキャッチ。
そして二塁から一塁と転送されて完成させた。
★最大のピンチを最高の形で切り抜けた!
<PRIMARY STARTING LINEUPS>
捕 テリー・ケネディー
一 スティーブ・ガービー
二 ホワン・ボニーヤ
三 ティム・フラナリー
遊 ゲーリー・テンプルトン
左 アラン・ウィギンス
中 ルーパート・ジョーンズ
右 シクスト・レスカノ
<PRIMARY PICTHING STAFFS>
<STARTER>
アンディ・ホーキンス
エド・ウィットソン
エリック・ショー
ティム・ローラー
デイブ・ドラベッキー
<CLOSER>
ゲーリー・ルーカス
<BULLPEN>
シド・モンジ
ルイス・デレオン
エリアス・ソーサ
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