昨シーズン屈辱的な大敗を喫したレンジャースに、
春先のマスコミの対応は厳しかった。
「レンジャース?そんなチームあったかい?」と
書いた新聞もあったほど、総体的にひどかった。
しかし、新監督のダグ・レイダーの情熱的な采配は、予想を覆した。
開幕8試合を、6勝2敗で飛び出し、4月は12勝9敗の3位スタート。
5月には息切れしたか、借金2ながら3位をキープしていた。
ところが、そこから飛び出し、6月末時点で、なんと首位に躍り出た。
オールスター・ブレークをエンジェルスに2差の首位で折り返し、
「ミラクル成るか」と騒がれ始めた。
だが、座りなれていない首位のイスに疲れたか、後半戦になると、一気に勝てなくなる。
先発陣が揃って崩れ始め、ペースを上げてきたホワイトソックス、ロイヤルズに抜かれ、
結局3位で閉幕した。

「異常現象」の主役は、先発投手陣で、ベテランのナックルボーラー、チャーリー・ハフと
リック・ハニカットが、それぞれ15勝と14勝と勝ち星をあげた。
残念だったのは、ハニカットが契約問題で8月にドジャースへトレードされたことだ。
期待されたジョン・ブッチャーとダニー・ダーウィンが6勝、8勝と勝てなかったのが痛かったが、
ここ数年故障に悩まされていたフランク・タナナが7勝をあげたのが、来季へ明るい材料だ。
リーグ13位の打率.255の打撃陣は、
主砲ラリー・パリッシュが打率.272、26本塁打、88打点は及第点だが、
「ミスター・レンジャース」のバディー・ベルが春先からスランプに陥り、
なかなか二人がかみ合わなかったり、2年目のデイブ・ホステトラーはジンクスにはまり
打率.220、11本塁打、46打点と沈んだ。
防御率3.31とリーグ1位の投手陣のおかげで、躍進できたが
典型的「投高打低のシーズン」だった。
★月間MVP
なし
★月間MVP投手
6月 チャーリー・ハフ
★週間MVP
6月13日−19日 ジョージ・ライト
7月18日−24日 リック・ハニカット
★タイトル
なし
★オールスター
リック・ハニカット
★ゴールドグラブ
三塁手 バディ・ベル
★クラブハイ&ロウ
1イニング最多得点 12 vs Oakland 7月3日(15回)
1試合最多安打(延長戦) 22 vs Baltimore 5月14日(延長11回)
1試合最多安打 2チーム(延長戦) 41 Texas(22)vs Baltimore(19) 5月14日(延長11回)
●1961年ー1983年
1628勝2020敗 .446
<記録 きろく キロク>
●7月3日のオークランド・アスレチックス戦で
延長15回に12点をあげ、延長イニング最多得点を
マークしたが、この回に2二塁打、3打点をたたいたのが
元中日ドラゴンズにいたボビー・ジョーンズ。
この試合は5打数5安打、9月20日のアスレチックス戦での
逆転サヨナラ2ランと2度の勝利打点は、価値があった。
★日本帰りが使えるぞ!ってなりました!
●7月3日は、チーム21安打だったが、
今季最多は、5月14日のオリオールズ戦の22安打。
しかし、投手陣がオリオールズ打線に19安打されて、
結果は、11−14で敗戦。
★トホホ。。。!
●9月5日のツインズ戦で4番ラリー・パリッシュが
チーム7得点中6打点をたたいたが、10日のマリナーズ戦では
2番バディ・ベルがチーム3安打を一人で放ち、ブライアン・クラークの
ノーヒッターを阻止した。
★そういう相性ってあるんですよね〜!
<PRIMARY STARTING LINEUPS>
捕 ジム・サンドバーグ
一 ピート・オブライエン
二 ウェィン・トールソン
三 バディ・ベル
遊 バッキー・デント
左 ビリー・サンプル
中 ジョージ・ライト
右 ラリー・パリッシュ
指 デイブ・ホステトラー
<PRIMARY PICTHING STAFFS>
<STARTER>
マイク・スミスソン
チャーリー・ハフ
ダニー・ダーウィン
フランク・タナナ
リック・ハニカット
<CLOSER>
オーデル・ジョーンズ
<BULLPEN>
ジョン・ブッチャー
デイブ・シュミット
デイブ・トービック
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