MLBの歴史


タウンボールというゲームをもとに、アレキサンダー・カートライトが
1854年にベースボールを作ったというのが定説になっています。
彼は、ニッカボッカー・クラブという最初の野球団も作っています。

1869年、シンシナティ・レッドストッキングス(The Cincinnati Red Stockings)が
初めてのプロの球団として発足しました。
ニッカボッカー・クラブのメンバーだったハリー・ライトと弟のジョージたちで結成されたものの、
経営に無理があったために、翌年9月に倒産してしまいました。

しかし、ハリー・ライトは、再びボストンでレッドソックスを作ることになります。
(このぐらいでは、めげません!)

1871年、ナショナル・リーグの前身として、ナショナル・アソシエーションが設立されましたが
今、現在では残念ながらメジャー・リーグとは認められてはいません。

1876年、『ナショナル・リーグ・オブ・プロフェッショナル・ベースボールクラブス』が発足しました。
現在のナショナル・リーグであり、ボストン、ブルックリン、シカゴ、シンシナティ、ニューヨーク、
フィラデルフィア、ピッツバーグ、セントルイスを本拠地として8球団で設立されました。

各チーム、年間70試合で入場料は50セント。
初年度は、52勝14敗でシカゴ・ホワイトストッキングスが優勝しました。

1882年、アメリカン・アソシエーションが誕生しました。
ナショナル・リーグの独占に対抗して作られたのもので、
入場料を半額にしたり、球場内でビールを販売してみたりと色々な試みをしましたが、
加盟チームのうちの4チームがナショナル・リーグに吸収されてしまい、1892年に消滅してしまいました。

その後、1884年にユニオン・アソシェーション(1年だけ)
1890年にプレーヤーズ・リーグ(1年だけ)
1914年にフェデラル・リーグ(2年だけ)が作られたがいずれも短命で消滅していきました。

そして、1900年にナショナル・リーグに遅れながら、ついにアメリカン・リーグが発足しました。
もとは、アメリカン・アソシエーションに代わって創設された、「ウエスタン・リーグ」が
第二の大リーグ宣言をして、改名したものです。

ボストン、シカゴ、クリーブランド、デトロイト、ニューヨーク、フィラデルフィア、セントルイス、
ワシントンを本拠地として、翌01年に8球団で正式にスタートしました。

初年度は、シカゴ・ホワイトソックスが優勝しました。(ナ・リーグは、ストッキングスですので)

アメリカでは、100年前の1903年にすでに16チームでベースボールが始まっていて、
1900年を境にして、Pre−modern Period(前現代)とModern Period(現代)に分けています。


◆大リーグのチーム数の変遷

1876年・・・・・・・・・・8
  77−78・・・・・・・6
  79−81・・・・・・・8
  82・・・・・・・・・・・14
  83・・・・・・・・・・・16
  84・・・・・・・・・・・28
  85−89・・・・・・・16
  90・・・・・・・・・・・24
  91・・・・・・・・・・・16
  92−99・・・・・・・12

1900年・・・・・・・・・・8
  01−13・・・・・・・16
  14−15・・・・・・・24
  16−60・・・・・・・16
  61・・・・・・・・・・・18
  62−68・・・・・・・20
  69−76・・・・・・・24
  77−92・・・・・・・26
  93−97・・・・・・・28
1998−現在・・・・・・30


メジャー・リーグを100年分楽しむ
佐山 和夫 (著)

イチロー、新庄の活躍で、メジャーリーグ・ベースボールは日本人に身近なものになった。
日本の野球との質的な違いに多くの人々が注目している。面白さの源泉は何なのか。
100年前の野球革命との関係からその謎を探る。

様々な大リーガーのコラムを書いている大御所の佐山和夫氏の一冊。
パンチョ伊東さんと同じくらい(以上?)の大リーグ通ですよ。
私はものすごく面白かったです。知らないことってたくさんありますね。
もっと、もっと詳しく知りたい方は、ぜひどうぞ!損はありませんよ。
オススメ度★★★★★