2位と、素直には喜べない。
借金4で20ゲーム差があったためだ。
4月は、10勝7敗で2位スタート。
5月も21勝20敗の、なんとか2位をキープしていたが、
ラリー・グーラとバイダ・ブルーが勝てなくなり、
エースのデニス・レナードがヒザの故障でリタイア、
さらに、マイク・アームストロングがヒジの故障と続いた。
それでも看板の打線で何年も乗り越えてきた実績があるが、
主砲ジョージ・ブレットが6月半ばの故障から、勢いが消えた。
そして、7月24日の「パインタール事件」を境に、
タイミングが狂い、後半戦は、なんと.233しか残せなかった。
リーグ5位のチーム打率.271を残しながら、先発陣の総崩れで台無しとなった。

それでも、抑えのダン・クイゼンベリーは、大リーグ新記録の
45セーブを記録した。
ベテランのハル・マクレーは、打率.311、12本塁打、82打点で
41二塁打はチーム1位だった。
しかし、ウィリー・ウィルソン、ウィリー・エイキンズ、バイダ・ブルー、
そしてすでに退団しているジェリー・マーチンがコカインの売買に
関与したとして、有罪判決を下されたのだ。
チームを揺るがすこの大事件がチームをペナントレースから
脱落させてしまったのかもしれない。
最後は、シカゴ・ホワイトソックスが突っ走ったため、1強6弱という形で閉幕した。
1969年に新球団としてスタートし、
75年から83年(81年は5位と1位)まで2位以上と
好成績を残してきたが、ここへ来て選手たちの
高齢化も問題となっているようだ。
★月間MVP
4月 ジョージ・ブレット
★月間MVP投手
8月 ジャック・モリス
★週間MVP
4月18日−25日 ジョージ・ブレット
9月12日−18日 ダン・クイゼンベリー
★タイトル
セーブ王 45 ダン・クイゼンベリー
★オールスター
ダン・クイゼンベリー
ジョージ・ブレット
ウィリー・ウイルソン
★ゴールドグラブ
なし
★クラブハイ&ロウ
1試合最多失策 6 vsBoston 4月13日
vsCalifornia 9月20日
1試合最多観客数 63,132 atCarifornia 7月4日
●1969年ー1983年
1236勝1126敗 .523
<記録 きろく キロク>
●ジョージ・ブレットが長打率.563で二冠王のジム・ライスを押さえての
3年ぶりにリーグ1位に輝いた。
4月17日のミルウォーキー・ブリューワーズ戦で3二塁打、20日の
デトロイト・タイガース戦で自身2度目の3本塁打でリーグ最多の7打点をあげた。
この前後6試合で24打数14安打中、6二塁打、1三塁打、4本塁打とものすごい
長打攻勢をみせた。
★まさに絶好調!の感じでした!
●ウィリー・ウィルソンは、今季2本塁打を記録したが、
5月14日のデトロイト・タイガース戦、8月9日のミルウォーキー・
ブリューワーズ戦で放ったもの。
2本ともランニング本塁打で通算12本目となった。
★足が速いってのは、得ですね!
●パット・シュリダンは、6月22日、8月25日、9月19日と
3本のサヨナラ安打を記録。
他に、7月9日のニューヨーク・ヤンキース戦で延長12回に安打で出塁、
二盗の時に、捕手の悪送球で二塁から一気に生還。サヨナラのホームを踏んだ。
★新サヨナラ男誕生!
<PRIMARY STARTING LINEUPS>
捕 ジョン・ワーザン
一 ウィリー・エイキンズ
二 フランク・ホワイト
三 ジョージ・ブレット
遊 U・L・ワシントン
左 ウィリー・ウィルソン
中 エイモス・オーティス
右 パット・シュリダン
指 ハル・マクレー
<PRIMARY PICTHING STAFFS>
<STARTER>
ラリー・グーラ
ポール・スプリットーフ
スティーブ・レンコー
バイダ・ブルー
バッド・ブラック
<CLOSER>
ダン・クイゼンベリー
<BULLPEN>
マイク・アームストロング
ドン・フッド
キース・クリール
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