◆Ｏｌｄ Ｐｌａｙｅｒｓ Ｃｈｏｉｃｅ
Ｒｕｂｅ Ｗａｄｄｅｌｌ（ルーブ・ワッデル）
１８７６．１０．１３生まれ１９１４．４．１没
ペンシルベニア州ブラッドフォード
Ｇｅｏｒｇｅ Ｅｄｗａｒｄ Ｗａｄｄｅｌｌ
左投げ右打ち
大リーグ史上有数の奇人とされた左腕投手。
１８９７年後半にルイビル・カーネルズで大リーグデビュー。
翌９８年は、ウェスタン・リーグのデトロイト球団にレンタルされる。
９９年にルイビルに復帰したが、この年で球団が消滅し、
１９００年はピッツバーグ・パイレーツに移籍。
２９試合に登板、８勝１２敗と負け越したが、防御率２．３７と
被打率．２２９は、リーグ１位だった。
成績は程々ながら、数々の奇行で監督のフレッド・クラークは、
ワッデルを出場停止にしたりもした。
このあたりが原因で０１年途中にシカゴ・カブスへ移籍。
０２年から新興のアメリカンリーグのフィラデルフィア・アスレチックスへ。
監督のコニー・マックと馬があったのか、この年は２４勝、勝率．７７４、防御率２．０５は、
いずれもリーグ２位、２１０奪三振は、リーグ１位と活躍した。
７月１日の試合では、「三者連続三球三振」の記録を打ち立てた。
６年連続最多奪三振、４年連続２０勝以上と才能を開花させた。
０５年は、４６試合、２７勝、勝率．７３０、防御率１．４８、２８７奪三振、
被打率．２００の六冠を達成した。
しかし、実力は一級品ながら、奇行癖は直らず、０８年にチームメイトの要請で
トレードに出され、セントルイス・ブラウンスへ移籍。
初年度は、１９勝１４敗、奪三振２３２、防御率１．８９と活躍したが翌年に成績は下降、
１０年限りで大リーグから姿を消した。
その後も、ミネアポリスのマイナーリーグで投げ、１１年には２０勝を挙げている。
しかし１２年、村で川が氾濫し洪水が発生、ワッデルは村の救済のため冷たい水の中で
土嚢を積上げる作業をした。
これが元で彼は結核にかかり、１４年４月、３７歳で亡くなった。
ワッデルの死は、この時テキサスでキャンプをしていたアスレチックスのコニー・マックと
ニューヨーク・ジャイアンツのジョン・マグローの両監督に伝えられ、二人はお金を出し合って
ワッデルの墓に石の墓標を立てたという。
１９４６年に殿堂入りしている。
＜通算成績＞
４０７試合 ３４０先発 ２６１完投 ５０完封 １９３勝１４３敗
２９６１．１回 ２３１６奪三振 １１７四球 防御率２．１６
＜タイトル＞
最多勝利１回（１９０５年） 最高勝率１回（１９０５年）
最優秀防御率２回（１９００，０５年） 最多奪三振６回（１９０２〜０７年）
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