WORLD SERIES 1982


St Louis Cardinals vs Milwaukee Brewers

  GAME 1  October 12 1982
  at Busch Memorial Stadium(ブッシュ・メモリアル・スタジアム)

  Milwaukee Brewers

  NAME     POS

  ポール・モリター 3B
  ロビン・ヨーント SS
  セシル・クーパー 1B
  テッド・シモンズ C
  ベン・オグリビー LF
  ゴーマン・トーマス CF
  ロイ・ハウエル DH
  ダン・マネー DH
  チャーリー・ムーア RF
  ジム・ガントナー 2B

  AB(打数)

  6
  6
  4
  5
  4
  4
  2
  2
  5
  4

  R(得点)

  1
  1
  1
  1
  1
  0
  0
  1
  2
  2

  H(安打)

  5
  4
  0
  2
  0
  1
  0
  1
  2
  2

  RBI(打点)

  2
  2
  0
  1
  0
  1
  0
  1
  0
  2

  
  St.Lois Cardinals

  NAME     POS

  トミー・ハー 2B
  ロニー・スミス LF
  キース・ヘルナンデス 1B
  ジョージ・ヘンドリック RF
  ジーン・テナス DH
  ダレル・ポーター C
  ディビット・グリーン CF
  ケン・オバークフェル 3B
  オジー・スミス SS

  AB(打数)

  3
  4
  4
  4
  3
  3
  3
  3
  3

  R(得点)

  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0

  H(安打)

  0
  0
  0
  0
  0
  2
  0
  1
  0

  RBI(打点)

  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0

  

E(失策)ーヘルナンデス
DP(ダブルプレー)ーSt.Lous 1
2B(二塁打)ーポーター、ムーア、ヨーント
3B(三塁打)ーガントナー
HR(本塁打)ーシモンズ(1)
SB(盗塁)ーガントナー

LOB(残塁)ーMilwaukee 10  St.Lous 3 

  Milwaukee
  
  M・コールドウェル(W 1−0)
  
  St.Lous

  ボブ・フォーシュ(L 0−1)
  ジム・カット
  デイブ・ラポイント
  ジェフ・ラーチ

 IP(投球回)

  9
  
  
  
  5.2
  1.1
  1.2
  1

 H(安打)

  3
  
  
  
 10
  1
  3
  3

 R(失点)

  0
  
  
  
  6
  0
  2
  2

 ER(自責点)

  0
  
  
  
  4
  0
  2
  2

 BB(四球)

  1
  
  
  
  1
  1
  1
  0

 SO(奪三振)

  3
  
  
  
  1
  1
  0
  1

  

HPB(死球)ーハウエル(フォーシュ)

試合時間 2時間30分
観衆 53,723人


第79回 ワールド・シリーズ第一戦

「スピードVSパワー」がこの対戦を表す言葉で
カージナルスのシーズン200盗塁に対しては
ブリューワーズが84盗塁。
ビリューワーズの216本塁打に対しては
カ−ジナルスが68本塁打。

プレーオフ第一戦同士の先発。

初回から「殺人打線」が火を噴く。
モリターがシリーズ記録となる5安打、2番のヨーントも4安打
しかも1,2番で4打点。
17安打で10点をあげた打線をバックに
投げては、コールドウェルが3安打で完封。
ブリューワーズの勢いだけが感じられた第一戦だった。


  GAME 2  October 13 1982
  at Busch Memorial Stadium(ブッシュ・メモリアル・スタジアム)

  Milwaukee Brewers

  NAME     POS

  ポール・モリター 3B
  ロビン・ヨーント SS
  セシル・クーパー 1B
  テッド・シモンズ C
  ベン・オグリビー LF
  ゴーマン・トーマス CF
  ロイ・ハウエル DH
  チャーリー・ムーア RF
  ジム・ガントナー 2B

  AB(打数)

  5
  4
  5
  3
  4
  3
  4
  4
  3

  R(得点)

  1
  1
  0
  1
  0
  0
  1
  0
  0

  H(安打)

  2
  1
  3
  1
  1
  0
  0
  2
  0

  RBI(打点)

  0
  1
  1
  1
  0
  0
  0
  1
  0

  
  St.Lois Cardinals

  NAME     POS

  トミー・ハー 2B
  ケン・オバークフェル 3B
  ジーン・テナス PH
  マイク・ラムジー 3B
  キース・ヘルナンデス 1B
  ジョージ・ヘンドリック RF
  ダレル・ポーター C
  ロニー・スミス LF
  ダーン・オージ DH
  ディビット・グリーン PH
  スティーブ・ブラウン PH
  ウィリー・マギー CF
  オジー・スミス SS

  AB(打数)

  3
  3
  1
  0
  3
  3
  4
  3
  2
  1
  0
  4
  4

  R(得点)

  1
  1
  0
  0
  0
  2
  0
  0
  0
  0
  0
  1
  0

  H(安打)

  1
  2
  0
  0
  0
  0
  2
  0
  1
  0
  0
  0
  2

  RBI(打点)

  1
  1
  0
  0
  0
  0
  2
  0
  0
  0
  1
  0
  0

  

E(失策)ーオグリビー
DP(ダブルプレー)ーSt.Lous 1
2B(二塁打)ームーア、ハー、ヨーント、ポーター、クーパー
HR(本塁打)ーシモンズ(2)
SB(盗塁)ーモリター、マギー、オバークフェル、O・スミス

LOB(残塁)ーMilwaukee 8  St.Lous 7 

  Milwaukee
  
  ドン・サットン
  ボブ・マクルア(L 0−1)
  ピート・ラッド
  
  St.Lous

  ジョン・ストゥパー
  ジム・カット
  ダグ・ベア
  B・スーター(W 1−0)

 IP(投球回)

  6
  1.1
  0.2
  
  
  
  4
  0.2
  2
  2.1

 H(安打)

  5
  2
  1
  
  
  
  6
  1
  1
  2

 R(失点)

  4
  1
  0
  
  
  
  4
  0
  0
  0

 ER(自責点)

  4
  1
  0
  
  
  
  4
  0
  0
  0

 BB(四球)

  1
  2
  2
  
  
  
  3
  0
  0
  0

 SO(奪三振)

  3
  2
  0
  
  
  
  3
  0
  3
  1

  

WP(暴投)ーストゥパー2

試合時間 2時間54分
観衆 53,723人

Milwaukee Brewers
St Lous Cardinals
   0 1 2  0 1 0  0 0 0    4
   0 0 2  0 0 2  0 1 X    4


第79回 ワールド・シリーズ第ニ戦

「スピードVSパワー」がこの対戦を表す言葉で
カージナルスのシーズン200盗塁に対しては
ブリューワーズが84盗塁。
ビリューワーズの216本塁打に対しては
カ−ジナルスが68本塁打。

8月30日に移籍して4勝したサットンと
新人ながら9勝をあげ、NLCS第二戦も先発したストゥパー。

同点で迎えた8回ウラ。
二死2,3塁で代打にテナス。
マウンドには、負傷の守護神フィンガースの代役ラッド。

3−2からの外角のファーストボール。
誰の目にもストライクに見えた、その1球は
「ボール」と判定され、満塁に。

代打ブラウンは動揺したラッドからストレートのBase on balls。
これが決勝点となり、9回は守護神スーターが魔球と呼ばれた
スプリット・フィンガード・ファーストボールで無安打できっちり締めて
1勝1敗のタイに持ち込んだ。
球審に助けられた1勝(?)だった。


  GAME 3  October 15 1982
  at County Stadium(カウンティ・スタジアム)

  St.Lois Cardinals

  NAME     POS

  トミー・ハー 2B
  ケン・オバークフェル 3B
  キース・ヘルナンデス 1B
  ジョージ・ヘンドリック RF
  ダレル・ポーター C
  ロニー・スミス LF
  ダーン・オージ DH
  ウィリー・マギー CF
  オジー・スミス SS

  AB(打数)

  5
  4
  4
  3
  4
  4
  4
  3
  3

  R(得点)

  0
  0
  0
  1
  0
  2
  1
  2
  0

  H(安打)

  0
  0
  0
  1
  0
  2
  1
  2
  0

  RBI(打点)

  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0
  4
  1


  Milwaukee Brewers

  NAME     POS

  ポール・モリター 3B
  ロビン・ヨーント SS
  セシル・クーパー 1B
  テッド・シモンズ C
  ベン・オグリビー LF
  ゴーマン・トーマス CF
  ロイ・ハウエル DH
  ダン・マネー DH
  チャーリー・ムーア RF
  ジム・ガントナー 2B

  AB(打数)

  4
  3
  4
  4
  4
  4
  2
  1
  3
  3

  R(得点)

  0
  1
  1
  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0

  H(安打)

  0
  0
  1
  1
  0
  1
  0
  0
  0
  2

  RBI(打点)

  0
  0
  2
  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0

  

E(失策)ークーパー、ガントナー、シモンズ、ヘルナンデス
DP(ダブルプレー)ーSt.Lous 1
2B(二塁打)ーガントナー、L・スミス、オージ
3B(三塁打)ーL・スミス
HR(本塁打)ーマギー(2)、クーパー(1)

LOB(残塁)ーSt.Lous 4 Milwaukee 6


  St.Lous
  
  W・アンドゥハー(W 1−0)
  ジム・カット
  ダグ・ベア
  B・スーター(S 1)
  
  Milwaukee

  ピート・ブコビッチ(L) 0−1
  ボブ・マクルア

 IP(投球回)

  6.1
  0.1
  0.0
  2.1
  
  
  
  8.2
  0.1

 H(安打)

  3
  1
  0
  1
  
  
  
  6
  0

 R(失点)

  0
  0
  0
  2
  
  
  
  6
  0

 ER(自責点)

  0
  0
  0
  2
  
  
  
  4
  0

 BB(四球)

  1
  0
  1
  1
     
  
  
  3
  0

 SO(奪三振)

  3
  1
  0
  1
  
  
  
  1
  0

  

守備妨害ーヘンドリック
ベアー7回1打者のみ

試合時間 2時間53分
観衆 46,556人

St Lous Cardinals
Milwaukee Brewers
   0 0 0  0 3 0  2 0 1    6
   0 0 0  0 0 0  0 2 0    2


第79回 ワールド・シリーズ第三戦

「スピードVSパワー」がこの対戦を表す言葉で
カージナルスのシーズン200盗塁に対しては
ブリューワーズが84盗塁。
ビリューワーズの216本塁打に対しては
カ−ジナルスが68本塁打。

シリーズ1−1のタイとなった第三戦。

ブリューワーズのホーム、カウンティ・スタジアムに
場所を移して行われた。

先発は、シーズン15勝のアンドゥハーと
サイヤング賞のブコビッチのエース対決。

しかし、この試合は「E・T」のためにあった。

「E・T」とは、ウィリー・マギーのニックネーム。
(映画「E・T」の主人公に似ているから)
シーズン422打席で4本塁打の彼が、
この試合に3打数で2安打がいずれも本塁打で
4打点をあげる大活躍をみせた。
さらに、9回にはゴーマン・トーマスの大飛球を
フェンス際でスーパーキャッチ!!
(巻頭の写真です!)

先発のアンドゥハーが6回1/3を3安打無失点。
継投したカット、ベアも無失点で抑えて
リードした7回二死から抑えのスーターを起用。
8回に2点を失うもセーブをマークした。

ブリューワーズのブコビッチも8回2/3を投げたが
マギーの2発に泣いた。

これでSt Lousの2勝1敗となった。


  GAME 4  October 16 1982
  at County Stadium(カウンティ・スタジアム)

  St.Lois Cardinals

  NAME     POS

  トミー・ハー 2B
  ケン・オバークフェル 3B
  ジーン・テナス PH
  キース・ヘルナンデス 1B
  ジョージ・ヘンドリック RF
  ダレル・ポーター C
  ロニー・スミス LF
  ダーン・オージ DH
  ディビット・グリーン PR
  ウィリー・マギー CF
  オジー・スミス SS

  AB(打数)

  4
  2
  1
  4
  4
  3
  4
  4
  0
  4
  3

  R(得点)

  0
  2
  0
  0
  0
  0
  1
  0
  0
  1
  1

  H(安打)

  0
  1
  0
  0
  1
  1
  1
  2
  0
  1
  1

  RBI(打点)

  2
  0
  0
  0
  1
  0
  0
  1
  0
  0
  0


  Milwaukee Brewers

  NAME     POS

  ポール・モリター 3B
  ロビン・ヨーント SS
  セシル・クーパー 1B
  テッド・シモンズ C
  ゴーマン・トーマス CF
  ベン・オグリビー LF
  ダン・マネー DH
  チャーリー・ムーア RF
  ジム・ガントナー 2B

  AB(打数)

  4
  4
  4
  2
  4
  3
  4
  4
  4

  R(得点)

  1
  1
  1
  0
  0
  1
  2
  0
  1

  H(安打)

  0
  2
  2
  0
  1
  1
  2
  1
  1

  RBI(打点)

  0
  2
  1
  0
  2
  0
  0
  0
  1

  

E(失策)ーガントナー、ヨーント、ラポイント
DP(ダブルプレー)ーSt.Lous 2 Milwaukee 2
2B(二塁打)ーオバークフェル、マネー、L・スミス、オージ、ガントナー
3B(三塁打)ーオグリビー
SB(盗塁)ーマギー、オバークフェル
SF(犠飛)ーハー

LOB(残塁)ーSt.Lous 6 Milwaukee 6

 
  St.Lous
  
  デーブ・ラポイント
  ダグ・ベア(L 0−1)
  ジム・カット
  ジェフ・ラーチ
  
  Milwaukee

  ムース・ハース
  ジム・スレイトン(W 1−0)
  ボブ・マクルア(S 1)

 IP(投球回)

  6.2
  0.0
  0.0
  1.1
  
  
  
  5.1
  2
  1.2

 H(安打)

  7
  1
  1
  1
  
  
  
  7
  1
  0

 R(失点)

  4
  2
  1
  0
  
  
  
  5
  0
  0

 ER(自責点)

  1
  0
  0
  0
  
  
  
  4
  0
  0

 BB(四球)

  1
  1
  1
  1
     
  
  
  2
  2
  0

 SO(奪三振)

  3
  0
  0
  0
  
  
  
  3
  2
  1

  

WP(暴投)ーハース、カット

試合時間 3時間4分
観衆 56,560人

St Lous Cardinals
Milwaukee Brewers
   1 3 0  0 0 1  0 0 0    5
   0 0 0  0 1 0  6 0 X    7


第79回 ワールド・シリーズ第四戦

「スピードVSパワー」がこの対戦を表す言葉で
カージナルスのシーズン200盗塁に対しては
ブリューワーズが84盗塁。
ビリューワーズの216本塁打に対しては
カ−ジナルスが68本塁打。

ブリューワーズのホーム、カウンティ・スタジアムで
2試合目。
56,560人の大観衆にブリューワーズが応えた。

新人ラポイントとスポット・スターターのハースで始まる。
この試合もO・スミスがハーの犠飛でニ塁から一気に生還するなど
                  (巻頭の写真です)
足を使った見事な攻撃で5−1とほぼ大勢が決まりつつあった
7回ウラにドラマがあった。

一死からオグリビーのGround to 1Bをヘルナンデスがおくった
「子供でも取れるトス」をラポイントが落球。
これで「マーダラーズ・ロー」に点火してしまい、ヨーント、トーマスらの
タイムリーで一挙6点をあげて逆転する。

カージナルスもベア、カット(二人とも一死も取れず)、ラーチと救援を
送ったが、勢いは止められず、逆にマクルアが1回2/3を無安打無失点で
きっちり締めて、ブリューワーズが2勝2敗のタイに持ち込んだ。


  GAME 5  October 17 1982
  at County Stadium(カウンティ・スタジアム)

  St.Lois Cardinals

  NAME     POS

  ロニー・スミス DH
  ディビット・グリーン LF
  キース・ヘルナンデス 1B
  ジョージ・ヘンドリック RF
  ダレル・ポーター C
  マイク・ラムジー PR
  ウィリー・マギー CF
  ケン・オバークフェル 3B
  ジーン・テナス PH
  トミー・ハー 2B
  オジー・スミス SS

  AB(打数)

  5
  5
  4
  5
  5
  0
  5
  4
  1
  4
  3

  R(得点)

  0
  2
  1
  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0
  1

  H(安打)

  2
  2
  3
  3
  1
  0
  1
  3
  0
  0
  0

  RBI(打点)

  0
  0
  2
  2
  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0


  Milwaukee Brewers

  NAME     POS

  ポール・モリター 3B
  ロビン・ヨーント SS
  セシル・クーパー 1B
  テッド・シモンズ C
  ベン・オグリビー LF
  ゴーマン・トーマス CF
  ダン・マネー DH
  チャーリー・ムーア RF
  ジム・ガントナー 2B

  AB(打数)

  4
  4
  4
  3
  4
  4
  3
  4
  4

  R(得点)

  1
  2
  0
  0
  1
  0
  1
  1
  0

  H(安打)

  1
  4
  1
  0
  2
  0
  0
  2
  1

  RBI(打点)

  1
  1
  1
  1
  0
  0
  0
  1
  1

  

E(失策)ーフォーシュ、ガントナー、ハー
DP(ダブルプレー)ーSt.Lous 2 Milwaukee 1
2B(二塁打)ーヘルナンデス2、ヨーント、ムーア、グリーン
3B(三塁打)ーグリーン
HR(本塁打)ーヨーント(1)
SB(盗塁)ーL・スミス

LOB(残塁)ーSt.Lous 12 Milwaukee 7

 
  St.Lous
  
  ボブ・フォーシュ(L 0−2)
  B・スーター
  
  Milwaukee

  M・コールドウェル(W 2−0)
  ボブ・マクルア(S 2)

 IP(投球回)

  7
  1
  
  
  
  8.1
  0.2

 H(安打)

  6
  3
  
  
  
 14
  1

 R(失点)

  4
  2
  
  
  
  4
  0

 ER(自責点)

  3
  2
  
  
  
  4
  0

 BB(四球)

  2
  1
  
  
  
  2
  0

 SO(奪三振)

  3
  2
  
  
  
  3
  1

  

試合時間 3時間2分
観衆 56,562人

St Lous Cardinals
Milwaukee Brewers
   0 0 1  0 0 0  1 0 2    4
   1 0 1  0 1 0  1 2 X    6


第79回 ワールド・シリーズ第五戦

「スピードVSパワー」がこの対戦を表す言葉で
カージナルスのシーズン200盗塁に対しては
ブリューワーズが84盗塁。
ビリューワーズの216本塁打に対しては
カ−ジナルスが68本塁打。

ブリューワーズのホーム、カウンティ・スタジアムでの
3試合目。

第一戦完封のコールドウェルと敗戦したフォーシュの
第一戦と同じ先発で始まる。

タイにされたカージナルスは、打線をいじってきた。
ロニー・スミスをリード・オフに起用、二番には新人グリーン
ハーとオバークフェルを下位に下げた。

しかし、前半からフォーシュがつかまり、
6回を終わって3−1と劣勢。
7回に1点づつ取り合って4−2。

ここでハーゾックは2点ビハインドにもかかわらず、
守護神スーターをマウンドへ。
これには、伏線があって前日の第四戦でスーターを
起用しなかったことが記者たちの集中砲火をあびていた。

だが、スーターは、らしくない投球で3安打1四球をあたえ、
決定的な2点を許してしまった。

9回にコールドウェルを攻め、2点を還したが、時すでに遅し。
結局、ブリューワーズの11安打を上回る15安打を放ちながら
12残塁の拙攻でブリューワーズに王手がかかった。

コールドウェルは一人で14安打されながら4失点と粘り、
2番ヨーントが本塁打を含む、4安打1打点2得点と爆発した。


  GAME 6  October 19 1982
  at Bush Memorial Stadium(ブッシュ・メモリアル・スタジアム)

  Milwaukee Brewers

  NAME     POS

  ポール・モリター 3B
  ロビン・ヨーント SS
  セシル・クーパー 1B
  テッド・シモンズ C
  ネッド・ヨスト C
  ベン・オグリビー LF
  ゴーマン・トーマス CF
  マーシャル・エドワーズ CF
  ダン・マネー DH
  チャーリー・ムーア RF
  ジム・ガントナー 2B

  AB(打数)

  4
  4
  4
  2
  0
  4
  3
  0
  3
  3
  3

  R(得点)

  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0
  1

  H(安打)

  1
  0
  0
  0
  0
  1
  0
  0
  0
  1
  1

  RBI(打点)

  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0
  0

  
  St.Lois Cardinals

  NAME     POS

  ロニー・スミス LF
  ディビット・グリーン LF
  ケン・オバークフェル 3B
  キース・ヘルナンデス 1B
  ジョージ・ヘンドリック RF
  ダレル・ポーター C
  グレン・ブラマー C
  ダーン・オージ DH
  ウィリー・マギー CF
  トミー・ハー 2B
  オジー・スミス SS

  AB(打数)

  3
  1
  5
  5
  5
  4
  0
  4
  4
  3
  4

  R(得点)

  1
  1
  1
  2
  2
  1
  0
  3
  1
  1
  0

  H(安打)

  1
  0
  0
  2
  2
  1
  0
  3
  1
  2
  0

  RBI(打点)

  0
  0
  0
  4
  1
  2
  0
  0
  1
  2
  0

  
E(失策)ーヨーント2、ガントナー2、オバークフェル
DP(ダブルプレー)ーSt.Lous 2
2B(二塁打)ーオージ2、ハー、ガントナー
3B(三塁打)ーオージ
HR(本塁打)ーポーター(1)、ヘルナンデス(1)
SB(盗塁)ーL・スミス
SH(犠打)ーハー

LOB(残塁)ーMilwaukee 4 St.Lous 3 

 
  Milwaukee
  
  ドン・サットン(L 0−1)
  ジム・スレイトン
  ドク・メディッチ
  ドワイト・バーナード
  
  St.Lous

  ジョン・ストゥパー(W 1−0)

 IP(投球回)

  4.1
  0.2
  2
  1
  
  
  
  9

 H(安打)

  7
  0
  5
  0
  
  
  
 4

 R(失点)

  7
  0
  6
  0
  
  
  
  1

 ER(自責点)

  5
  0
  4
  0
  
  
  
  1

 BB(四球)

  0
  0
  1
  0
  
  
  
  2

 SO(奪三振)

  2
  0
  0
  1
  
  
  
  2

  

WP(暴投)ーメデッチ2、sトゥパー
BK(ボーク)ーサットン

試合時間 2時間21分
観衆 53,723人

Milwaukee Brewers
St Lous Cardinals
   0 0 0  0 0 0  0 0 1    1
   0 2 0  3 2 6  0 0 X    13


第79回 ワールド・シリーズ第六戦

「スピードVSパワー」がこの対戦を表す言葉で
カージナルスのシーズン200盗塁に対しては
ブリューワーズが84盗塁。
ビリューワーズの216本塁打に対しては
カ−ジナルスが68本塁打。

一日、移動日をはさみ、カージナルスの本拠地へ
場所を変えての雨中の第六戦。

第二戦と同じ、サットンと新人ストゥパーの先発。

王手をかけられたカージナルスは、2番にオバークフェル、
6番にDHでオージを入れ,打線をいじった。

序盤からカージナルス打線が機能し、2回に2点をいれ先制、
4回には、ハーのスクイズなどで3点を追加し、5−0。

次の5回にも2点をあげて、サットンをKO。
6回には代わったメデッチから決定的な6点を奪い、
終わってみれば12安打で13得点。
当たりのなかったポーターとヘルナンデスにも本塁打が飛び出し、
DHで起用したオージが二塁打2本に三塁打1本の3安打3得点。

L・スミスがホームスチールを敢行するなど(判定はアウト)、
(巻頭の写真です!)
カージナルスの持ち味だけがフルに出た試合だった。

二度の中断を含めると5時間以上の熱戦だった。


  GAME 7  October 20 1982
  at Bush Memorial Stadium(ブッシュ・メモリアル・スタジアム)

  Milwaukee Brewers

  NAME     POS

  ポール・モリター 3B
  ロビン・ヨーント SS
  セシル・クーパー 1B
  テッド・シモンズ C
  ベン・オグリビー LF
  ゴーマン・トーマス CF
  ロイ・ハウエル DH
  チャーリー・ムーア RF
  ジム・ガントナー 2B

  AB(打数)

  4
  4
  3
  4
  4
  4
  3
  3
  3

  R(得点)

  1
  0
  0
  0
  1
  0
  0
  0
  1

  H(安打)

  2
  1
  1
  0
  1
  0
  0
  1
  1

  RBI(打点)

  0
  0
  1
  0
  1
  0
  0
  0
  0

  
  St.Lois Cardinals

  NAME     POS

  ロニー・スミス LF
  ケン・オバークフェル 3B
  ジーン・テナス PH
  マイク・ラムジー 3B
  キース・ヘルナンデス 1B
  ジョージ・ヘンドリック RF
  ダレル・ポーター C
  ダーン・オージ DH
  ディビット・グリーン PH
  スティーブ・ブラウン DH
  ウィリー・マギー CF
  トミー・ハー 2B
  オジー・スミス SS

  AB(打数)

  5
  3
  0
  1
  3
  5
  5
  3
  0
  2
  5
  3
  4

  R(得点)

  2
  0
  0
  1
  1
  0
  0
  0
  0
  0
  1
  0
  1

  H(安打)

  3
  0
  0
  0
  2
  2
  1
  2
  0
  1
  1
  1
  2

  RBI(打点)

  1
  0
  0
  0
  2
  1
  1
  0
  0
  1
  0
  0
  0

  
E(失策)ーアンドゥハー
2B(二塁打)ーガントナー、L・スミス2
HR(本塁打)ーオグリビー(1)、
SF(犠飛)ークーパー

LOB(残塁)ーMilwaukee 3 St.Lous 13 

 
  Milwaukee
  
  ピート・ブコビッチ
  ボブ・マクルア(L 0−2)
  ムース・ハース
  M・コールドウェル
  
  St.Lous

  W・アンドゥハー(W 2−0)
  B・スーター(S 2)

 IP(投球回)

  5.1
  0.1
  2
  0.1
  
  
  
  7
  2

 H(安打)

 10
  2
  1
  2
  
  
  
  7
  0

 R(失点)

  3
  1
  2
  0
  
  
  
  3
  0

 ER(自責点)

  3
  1
  2
  0
  
  
  
  2
  0

 BB(四球)

  2
  1
  1
  0
  
  
  
  0
  0

 SO(奪三振)

  3
  0
  1
  0
  
  
  
  1
  2

  

試合時間 2時間50分
観衆 53,723人

Milwaukee Brewers
St Lous Cardinals
   0 0 0  0 1 2  0 0 0    3
   0 0 0  1 0 3  0 2 X    6


第79回 ワールド・シリーズ第七戦

「スピードVSパワー」がこの対戦を表す言葉で
カージナルスのシーズン200盗塁に対しては
ブリューワーズが84盗塁。
ビリューワーズの216本塁打に対しては
カ−ジナルスが68本塁打。

ついに運命の最終戦を迎える。

先発は、第3戦と同じアンドゥハーとブコビッチ。
両投手とも頑張り、前半は0−0のノースコア。

先制は地元カージナルスが4回に1点。
しかし、5回にブリューワーズがすぐ同点とし、
6回に勝ち越しとなる2点を奪う。

その裏、カージナルスは、ヘルナンデスが同点適時打、
4番のヘンドリックが逆転適時打で4−3とひっくり返す。

その後はお決まりの「守護神」スーターが8回から登板。
最後の打者、トーマスを3−2から空振りの三振にしとめて、
世界一の座には、67年ぶりにカージナルスが輝いた。

最後に締めたスーターは、2回を無安打、2奪三振と完璧な投球を見せた。

打っては、1番のL・スミスが3安打1打点、3番ヘルナンデスが2安打2打点、
4番ヘンドリックが2安打1打点と、この試合は主軸がしっかりと仕事をした。

だが、ベンチ入り25人中、ファームから上がった生え抜きは、6人だけ。
監督のハーゾクが3年がかりで各チームからの「寄せ集め集団」は、
周囲の声を一蹴して、世界一に登りつめた。
(詳しくは、別のコラムで)


第79回 ワールドシリーズ総括

Batting

TEAM
Milwaukee
St Louis
  AVG
 .269
 .273
  R
 33
 39
  H
 64
 67
 2B
 12
 16
 3B
  2
  3
 HR
  5
  4
 BB
 19
 20
 SO
 28
 25
 SB
  1
  7
  E
 11
  7

Pitching

TEAM
Milwaukee
St Louis
  ERA
 4.80
 3.39
  H
 67
 64
  R
 39
 33
 ER
 32
 23
 HR
  4
  5
 HB
  0
  1
 BB
 20
 19
 SO
 26
 28
 WP
  3
  4
 SV
  2
  2

打撃のチームといわれたブリューワーズも
短期決戦では、力を出し切れませんでした。

すべての打撃部門でカージナルスに負けています。
第一戦の10−0は何だったのでしょうか。

投手部門でも防御率は、1.5以上差があります。
投手が抑えて、打者が点を取る、
ベースボールの原点のような試合をした「スモール・ボール」
のカージナルスが地力に勝ったシリーズといえるのではないでしょうか。

なお、シリーズMVPには、28打数8安打、2二塁打、1本塁打、
5打点で捕手として投手陣を好リードし、相手に1盗塁しか許さなかった
ダレル・ポーターが、NLCSに続いて受賞しました。

ちなみに、チームの中で最高は、

Milwaukee
打率.414(29打数12安打)−ヨーント
安打 12 −ヨーント
打点 6 −クーパー、ヨーント  
本塁打 2 −シモンズ
勝利 2 −コールドウェル
セーブ 2 −マクルア
防御率 2.04−コールドウェル
奪三振 6 −コールドウェル

St Louis
打率.529(17打数9安打)−オージ
安打 9 −ヘンドリック、L・スミス、オージ
打点 8 −ヘルナンデス
本塁打 2 −マギー
勝利 2 −アンドゥハー
セーブ 2 −スーター
防御率 1.35−アンドゥハー
奪三振 6 −スーター


ヨーントは、シーズンの好調さを持続して、  
打率、安打数、打点をトップでチームに貢献。
コールドウェルも左のエースとして、2勝をあげた。

カージナルスでは、伏兵のマギーが2本塁打、
DHに入ったオージが5割以上の打率で
前半の主軸の不振をカバー。
全員野球で世界一につくことが出来ました。


★メジャーリーグッズ!

←オーセンティックジャージBOS(松坂/ホーム)

大人気!マツザカのオーセンティックジャージです。
本来はネームは入りません。
オススメ度★★★★★

←レプリカタイプジャージBOS(松坂/ホーム) 

レプリカタイプには、ネームが入ります。 
どちらを選ぶかは、「自由だ〜!!」
オススメ度★★★★★

マクファーレン シリーズ18

←デビッド・ライト(メッツ/ホワイト)

メッツの若き主砲。
「ミスター・クラッチ」の名の通りに
今シーズンもチームを牽引できるか。
オススメ度★★★★

←ジャスティン・バーランダー(タイガース/ホワイト)

チョコレートが大好きな若き剛球投手。
2年目のジンクスを打ち破れるか。
オススメ度★★★★

←ブランドン・ウェッブ(ダイアモンドバックス/ホワイト)

昨年のナ・リーグのサイヤング賞投手。
シンカーを武器にゴロの山を築く。
ジャージが新タイプになっているのが、心憎い。
オススメ度★★★★

マクファーレン シリーズ19

←プリンス・フィルダー(ブリュワーズ/ホワイト)

守りはイマイチでも、豪快な打撃だけで十分!
要注意チームの牽引者。
オススメ度★★★★

←アルバート・プホルス(カージナルス/ホワイト)

今季も昨年同様にオールラウンドな働きが要求される。
三冠王にもっとも近い男。
オススメ度★★★★

←スコット・カズミアー(デビルレイズ/グリーン)

弱小レイズの大黒柱。
潜在能力は高く評価されているが、ケガの克服が課題か。
オススメ度★★★★

Baseball America Prospect Handbook 2007

次世代の新星にスポットをあてたガイド年鑑の決定版。
選手900人の詳細分析と統計のほか、アマチュアドラフト評価の詳細、
将来有望な選手トップ100のリスト、MLB選手育成プログラムのランキングなどを収録。
あらゆる角度から有望マイナー・リーガーを紹介する情報源で、
野球ファンやファンタジー・リーグのプレイヤー、それに選手育成プログラムのことを
知りたい人にはうってつけの貴重なガイドブックです。
オススメ度★★★★★

Baseball America 2007 Almanac:
A Comprehensive Review of the 2006 Season, Featuring Statistics and Commentary

ワールドシリーズからメジャー、マイナー、大学、高校、独立リーグ、
アマチュアリーグまで、2006年のシーズンを総括した年鑑です。
プロ、アマ、ユースのあらゆるリーグでシーズンを振り返り、組織やチーム、
選手の統計を掲載、さらに、あらゆるレベルの選手ドラフトを詳細に報告しています。
オススメ度★★★★★


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ヤンキー・スタジアムでのルー・ゲーリックの引退スピーチ他、
各場面にまつわる映像を追加収録

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(とにかくいいです。涙が出ます。。。)

←アメリカン・ベースボール

日経ナショナル・ジオグラフィック社刊。
ちゃんと日本語に訳されていますから大丈夫です。
大リーグの歴史とともに、貴重な写真が満載です。
オススメ度★★★★★

Baseball's Best Shots: The Greatest Baseball Photography of All Time

グラフィックがとても美しいと評判の写真集です。
日本人では、NOMOが載っています。
シーズンオフでも見れば血が騒ぎますよ。
オススメ度★★★★★