前年の不振を取り戻すために、
ドン・ベイラーとスティーブ・ケンプを獲得し、
「私がオーナーになってから、一番バランスが取れたチームだ」と
名物オーナーのジョージ・スタインブレナーはご機嫌だった。
前年、1年間で監督を3人も交代させたが、
今季は3度目のビリー・マーチンを呼び戻した。
「マーチンとスタインブレナーがうまくやれば本命」という
前評判だった。
だが、開幕のSEA戦を2連敗すると、投打がかみ合わなくなる。
4月は9勝11敗の5位タイ、それでも5月末に25勝21敗の3位へ浮上した。
6月からはBAL、DET、TORと4強を形成し、一進一退の攻防。
9月9日からの首位BAL4連戦が最後のチャンスだった。
ゲーム差は5。
4連勝すれば。。。。という期待が高まった。
第1戦に勝利したが、残り3連敗で息の根を止められた。
打撃陣では、移籍のベイラーは、打率.303、21本塁打、85打点で及第点。
ケンプは打率.241、12本塁打、49打点で挙句に負傷で109試合のみ。
高給取りのデイブ・ウィンフィールドは、打率.283、32本塁打、116打点だが、
勝負強さという点で物足りなかった。

投手陣では、エースのロン・ギドリーが21勝9敗、防御率3.42、
デイブ・リゲッティとシェーン・ローリーが14勝づつをあげ、
後半戦から出てきたレイ・フォンテノーが8勝をあげた。
先発陣はまずまずと評価出来る。
抑えのグース・ゴセージは13勝22セーブ、防御率2.27だが、
記録に残らない負けが多く、不安定だった。
ダブルストッパーと予定されたデール・マレーは、予想外の不振で
2勝4敗1セーブ、防御率4.48だった。
しかし敗戦の最大の責任はマーチンにあった。
豊富な戦力を十分に生かせず、最後までプラトーンのこだわるのか、
どうかを決められないまま閉幕してしまった。
ヤンキースお得意の監督交代劇で来季は、ヨギ・ベラが指揮をとることになった。
帝国の逆襲は果たせるのか、さて。。。。
★月間MVP
なし
★月間MVP投手
なし
★週間MVP
7月4日−10日 デイブ・リゲッティ
8月1日− 7日 デイブ・ウインフィールド
8月8日−14日 デイブ・ウインフィールド
★タイトル
なし
★オールスター
ロン・ギドリー
デイブ・ウインフィールド
★ゴールドグラブ
P ロン・ギドリー
OF デイブ・ウインフィールド
★クラブハイ&ロウ
ダブルヘッダー最多本塁打(2チーム) 11 NewYork(5)vsToronto(3) 8月2日(Game1 10回)
NewYork(3)vsToronto(0) 8月2日(Game2)
●1901年ー1983年
7237勝5494敗 .568
<記録 きろく キロク>
●デイブ・リゲッティは、7月4日のレッドソックス戦でノーヒッター。
チーム27年ぶりの快挙だったが、その時の奪三振は、9個だったが、
今季8月15日のホワイトソックスで11個、9月1日のアスレチックス戦で
10個と2度の2ケタ奪三振を記録した。
★三振を獲るだけが投手ではないんです!
●ロン・ギドリーは、5年ぶりの20勝、7月から8月にかけて
9試合連続完投を記録した。21完投は、リーグ最多。
★先発して完投する、古き良き時代の先発投手像です!
●7月9日のロイヤルズ戦で、二盗のシュリダンを刺そうとした
ワイネガーの大悪投で、一挙生還されサヨナラ負け。
8月27日のエンジェルス戦の6−4で迎えた9回裏、スモーリーのエラーで
追いつかれ、さらにスモーリーの2つ目の悪送球でサヨナラ負け。
エラーでサヨナラ負け2度は、ヤンキースだけだった。
★草野球並みというんですか?!
<PRIMARY STARTING LINEUPS>
捕 ブッチ・ワイネガー
一 ケン・グリフィー
二 ウイリー・ランドルフ
三 クレイグ・ネトルズ
遊 ロイ・スモーリー
左 デイブ・ウインフィールド
中 ジェリー・マンフリー
右 スティーブ・ケンプ
指 ドン・ベイラー
<PRIMARY PICTHING STAFFS>
<STARTER>
シェーン・ローリー
マイク・フォンテノー
デイブ・リゲッティ
ロン・ギドリー
オブ・シャーリー
<CLOSER>
グース・ゴセージ
<BULLPEN>
ジェイ・ハウエル
ジョージ・フレイザー
デール・マレー
|